
メガバンク並みの規模がありながら存在感が薄いゆうちょ銀行(7182)が、いよいよ銀証連携に乗り出す。松井証券(8628)に2割出資し、証券仲介を開始する、と報道があった。
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ゆうちょ銀行 松井証券へ出資 2611 出典:日経
ゆうちょ銀行はネット証券大手の松井証券に20%ほど出資する方針を固めた。証券会社との提携によって、約1億2000万の貯金口座利用者が株式を売買できるサービスを始める。貯蓄から投資への流れを後押しする。
ネット証券では下位にランキングされる松井証券は銀行、クレカの連携で後れを取った。その巻き返しに躍起だ。
銀行との連携はパートナーがいなかった。スタンドアロン証券会社はポイントがよりたまるわけでもなく、銀行金利の優遇があるわけでもないので、なかなか利用してもらえない。特に今のようにNISA制度があると、多数の証券会社に分散するよりは一つの証券に集中するほうがメリットがあるので、クレカやa銀行含めてメリットがより多い証券会社が選ばれるだろう。
そのあたりのことは先日まとめた。
松井証券は、投信のクレカ積み立てでポイント優遇はJCBと組んでいるが、2025年の開始だ。他社は新NISA開始時には整えていた。しかも銀行との連携はまだだった。
今回の噂の報道で(11月1日時点で松井証券は認めていない)、やっと他社並みに連携ができる。しかし銀行との連携といってもスイープ機能があるわけでもない。まだまだ始めたばかりだ。
今回の話は、ゆうちょ銀行にとっては商品が増えるメリットがある。
仲介で口座を開けば一定の手数料が入るだろうし、窓販の投信を松井証券でそろえれば双方にメリットがあるだろう。一時期は手数料が高い投信を無理矢理売りつける行為が銀行で横行したが、そういう投信はかなり減っている。
一方で松井証券にとっては、販路が増えるメリットがある。しかし、資産に応じて定期預金金利が引き上げになるなどの、連携ならではのメリットはまだ聞こえない。これからなのだろう。
話を聞いたときに、今回の提携話は銀行と証券連携という枠組みの中では弱者連合という印象を受ける。ネット証券でありながら24000もある郵便局を介してリアル店舗として高齢者に届くような展開ができれば、メリットを打ち出すことができるかもしれない。そうなればネット証券の順位が変わるだろう。



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