一時は$円は160円まで円安が進んだが、8月の暴落をきっかけに最近は140円くらいまで円高が進んでいる。
多くの企業の下期の為替予測は140円前後となっており、現実味がありそうだ。HSBCが年末に向けた為替の予想のコメントをしている。
HSBCのアジア為替リサーチ部門責任者であるジョーイ・チュー氏は12日、円が「安全資産」としての特性を取り戻していることや米国が利下げ局面に転換したことを背景に、円の対ドル相場の予想を上方修正した。
チュー氏はリポートで、「安全な避難先としての円が復活した」と指摘。2024年10-12月(第4四半期)のドル・円の予想を1ドル=148円から142円、25年4-6月(第2四半期)は144円から138円にそれぞれ見直した。
安全な通貨、円の復活とコメントしている。年末に向けて142円、来年は138円まで円高が進む可能性がある。
進みすぎた円安が戻っていく時期に来たようだ。
ではHSBCのコメント通りに円高が進まない可能性があるとしたらなにがあるか。
金利上昇はインフレ抑制のためだ。インフレを抑制すると景気が悪くなるので、金利を下げて景気を良くしようとする。
USの株価は下がり、資金需要はより安価な金利の日本で調達する。結果円安になる。
8月の大暴落を反省して、日銀が金利を一転下げる。株価は上がり、日米金利差拡大で円安になる。
現状はこのどちらもありそうにないので、やはり円高に向かうのだろう。
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