ビックカメラ(3048)とその傘下のコジマ(7513)が2024年8月期1Q決算を発表している。2024年度決算では調子が良かったがどうだろうか。
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ビックカメラの連結決算から見ていこう。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
まずは連結決算。
売上高 2,241.7億円 前年同期比+6.5%
経常利益 48億円 前年同期比+56.8%
純利益 28億円 前年同期比+113.6%
利益が倍になっている。何があったのだろうか。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
ビックカメラ単体の純利益ももちろん上がっているが、倍まで入っていない。
一方で子会社のコジマは後で見るが、+117.1％、ソフマップは-38%だ。
他の子会社は前年同期比でプラスになっており、ソフマップの利益減を補ったようだ。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
連結の営業利益は、ビックカメラ単体とTDモバイルが大きく貢献している。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
連結で売れた品目は何だったろう。昨年は暑い夏だった。春は短く秋も短い。なのに冬はそこそこ寒い。
今回の決算は11月までなので暖房器具はまだ入っていないが、売れたのは情報通信機器、つまりPCとスマホだ。
今年はWindows10の終了があるので、PCの需要はもっと盛り上がるだろうから期待が高い。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
連結の通期の予想は以下の通りだ。
売上高 9,520億円 前年同期比+3.2%
経常利益 284億円 前年同期比+6.5%
純利益 152億円 前年同期比+9.3%
順調に成長する見込みだ。
ビックカメラ 2025年8月期１Q決算
配当の予定は、上図の通り。2024年度は配当が倍増して株価が上がったが、2025年度は更に増えるようだ。配当性向40％を維持していくとのことなので、業績が悪化しない限りはいい投資先だろう。
2023年の夏から順調に上げている。一度2024年3月頃に下げたが何だっけ。それから10月頃も下げているが相場の影響かな。
ただこの好決算が出ても株価は大きく下げている。材料出尽くし、だろうか。
子会社のコジマは上述のように決算がいい。見ていこう。
コジマ 2025年8月期１Q決算
コジマの決算は以下の通りだ。
売上高 623億円 前年同期比+3.9%
経常利益 6.3億円 前年同期比+141.1%
純利益 4億円 前年同期比+117.1%
利益倍増で好決算だ。
コジマ 2025年8月期１Q決算
品目別では、売れたものは携帯電話、スポーツ用品で、一方でオーディオはいまいちだった。
コジマ 2025年8月期１Q決算
人件費、水道光熱費の上昇を販促費、減価償却費の削減で補って、押さえている。
コジマ 2025年8月期１Q決算
売り上げの大幅な増加により、大きな利益を得ている。人件費の上昇を店舗運営費の削減などで減らしているところはかなりの努力だろう。
コジマ 2025年8月期１Q決算
通期の予想は以下の通りだ。
売上高 2,753億円 前年同期比+2.0%
経常利益 66.5億円 前年同期比+0.3%
純利益 42億円 前年同期比+4.9%
2023年の夏から順調に上げている。ビックカメラ同様に3月、9月頃に下げている。
年末前から下げ基調だ。決算が良かったが反発しないのは、こちらも材料出尽くしかな。
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