
自分の投資方針の整理のために始めた決算情報のまとめ。これを使って、同業の比較をしていく。
今回は半導体に関する5社の比較をする。半導体は浮き沈みがあるものの最近はAIで絶好調だ。若干の調整があったものの、また上昇気流に乗っている感がある。
1Q決算が出そろい、通期予想を変えた企業もあるので比較しよう。
JX金属のまとめはこちら。
KOKUSAI ELCTRICのまとめはこちら。
ソシオネクストのまとめはこちら。
イビデンのまとめはこちら。
キオクシアのまとめはこちら。
決算のまとめはこちら。
まずは対象の5社の決算情報。
JX金属(5016)は日立鉱山から変わってきた企業で、昨年IPOで上場している。半導体材料でシェアを持ち株価は高かったが、決算発表時にCBを発表して、その後株価は低調。
最近持ち直したが、株価は調整でまた下降気味だ。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)は日立国際電気からスピンオフした企業。こちらは製造装置を作り、日本は半導体製造装置では世界的シェアを持つので、KOKUSAIの業績も好調だ。しかし主に中国向けに販売してきたものなので中国の景気減速により減収減益。いまだ建て直し切れていない。
ソシオネクスト(6526)は富士通とパナソニックのロジック半導体が統合された企業だ。メモリでもNANDフラッシュでもないので、巨額の投資は不要かもしれないが需要も収益もそこそこだ。ライバルが多く、2025年度は増収減益。1Q決算も利益は赤字転落で、厳しい。
イビデン(4062)は半導体を格納するパッケージを作る企業で昔からインテルと仲良しだ。インテルの業績に左右されるものの、最近はAI半導体の顧客も得て、これからも成長していく予感だ。株価はうなぎのぼり。1Qは好決算で株式分割と上方修正を発表した。
キオクシア(285A)は東芝から分離したNAND専業メーカだ。今では日本を代表する半導体メーカになっている。長らくNANDフラッシュメモリの価格は低迷していたが、昨年からメモリ、SSDの需要が増えて需給バランスが崩れ、高騰している。つられて株価は一時11万円にもいたり、その後調整で半減した。今回の5社では唯一配当を出していない。株式分割を発表している。
半導体関連といっても部材、検査装置、半導体そのものの企業といろいろある。ソフトバンクGはARMを傘下に持ちこれも半導体関連銘柄だ。全部比較していくのも大変なので最近半導体ということで購入した銘柄を中心に選んでいる。
2027年3月期1Q決算を比較する。
| JX金属 | KOKUSAI | ソシオネクスト | イビデン | キオクシア | |
| 2027年3月期 1Q決算 | 2027年3月期 1Q決算 | 2027年3月期 1Q決算 | 2027年3月期 1Q決算 | 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 2,606.0 | 754.1 | 390.4 | 1,232.2 | 17,671.2 |
営業利益 | 814.5 | 159.3 | -6.6 | 268.8 | 12,700.2 |
経常利益 | 796.4 | 157.4 | -7.8 | 274.7 | 8,421.7 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | 530.7 | 115.6 | -5.8 | 179.2 | 8,421.7 |
前年同期比 | |||||
売上高 | +36.2% | +45.6% | +13.0% | +26.4% | +415.5% |
営業利益 | +175.5% | +63.9% | +52.4% | ||
経常利益 | +179.9% | +68.9% | +57.8% | ||
親会社に帰属する 当期純利益 | +181.3% | +70.6% | +40.8% | ||
進捗率 | |||||
売上高 | 25.4% | 22.2% | 18.2% | 22.4% | |
営業利益 | 35.1% | 20.1% | -4.7% | 21.2% | |
経常利益 | 36.0% | 20.1% | -5.6% | 21.6% | |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | 37.6% | 20.8% | -5.8% | 21.3% | |
1株当たり純利益 | 56.80円 | 49.47円 | -3.31円 | 64.14円 | 1539.91円 |
通期配当 | 20円 | 65円 | 50円 | 35円 | 0円 |
株価 | 4142円 | 8224円 | 2023円 | 1630円 | 46500円 |
配当利回り | 0.5% | 0.8% | 2.5% | 2.1% | 0.0% |
配当性向 | 27.4% | 28.7% | 100.5% | 13.1% | |
PBR | 5.28 | 8.76 | 2.67 | 8.29 | 18.15 |
PER | 28.47 | 49.42 | 35.49 | 78.70 | 6.62 |
| JX金属 | |
| 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 2,606.0 |
営業利益 | 814.5 |
経常利益 | 796.4 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | 530.7 |
前年同期比 | |
売上高 | +36.2% |
営業利益 | +175.5% |
経常利益 | +179.9% |
親会社に帰属する 当期純利益 | +181.3% |
進捗率 | |
売上高 | 25.4% |
営業利益 | 35.1% |
経常利益 | 36.0% |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | 37.6% |
1株当たり純利益 | 56.80円 |
通期配当 | 20円 |
株価 | 4142円 |
配当利回り | 0.5% |
配当性向 | 27.4% |
PBR | 5.28 |
PER | 28.47 |
| KOKUSAI | |
| 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 754.1 |
営業利益 | 159.3 |
経常利益 | 157.4 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | 115.6 |
前年同期比 | |
売上高 | +45.6% |
営業利益 | +63.9% |
経常利益 | +68.9% |
親会社に帰属する 当期純利益 | +70.6% |
進捗率 | |
売上高 | 22.2% |
営業利益 | 20.1% |
経常利益 | 20.1% |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | 20.8% |
1株当たり純利益 | 49.47円 |
通期配当 | 65円 |
株価 | 8224円 |
配当利回り | 0.8% |
配当性向 | 28.7% |
PBR | 8.76 |
PER | 49.42 |
| ソシオネクスト | |
| 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 390.4 |
営業利益 | -6.6 |
経常利益 | -7.8 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | -5.8 |
前年同期比 | |
売上高 | +13.0% |
営業利益 | |
経常利益 | |
親会社に帰属する 当期純利益 | |
進捗率 | |
売上高 | 18.2% |
営業利益 | -4.7% |
経常利益 | -5.6% |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | -5.8% |
1株当たり純利益 | -3.31円 |
通期配当 | 50円 |
株価 | 2023円 |
配当利回り | 2.5% |
配当性向 | 100.5% |
PBR | 2.67 |
PER | 35.49 |
| イビデン | |
| 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 1,232.2 |
営業利益 | 268.8 |
経常利益 | 274.7 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | 179.2 |
前年同期比 | |
売上高 | +26.4% |
営業利益 | +52.4% |
経常利益 | +57.8% |
親会社に帰属する 当期純利益 | +40.8% |
進捗率 | |
売上高 | 22.4% |
営業利益 | 21.2% |
経常利益 | 21.6% |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | 21.3% |
1株当たり純利益 | 64.14円 |
通期配当 | 35円 |
株価 | 1630円 |
配当利回り | 2.1% |
配当性向 | 13.1% |
PBR | 8.29 |
PER | 78.70 |
| キオクシア | |
| 2027年3月期 1Q決算 | |
売上高 | 17,671.2 |
営業利益 | 12,700.2 |
経常利益 | 8,421.7 |
"親会社に帰属する 当期純利益 | 8,421.7 |
前年同期比 | |
売上高 | +415.5% |
営業利益 | |
経常利益 | |
親会社に帰属する 当期純利益 | |
進捗率 | |
売上高 | |
営業利益 | |
経常利益 | |
親会社株主に 帰属する当期純利益 | |
1株当たり純利益 | 1539.91円 |
通期配当 | 0円 |
株価 | 46500円 |
配当利回り | 0.0% |
配当性向 | |
PBR | 18.15 |
PER | 6.62 |
なお、株主優待は5社すべてが提供していない。
先期同様に、注目すべきところは以下の点か。
半導体業界でも勝ち組、負け組の二極化が広がっている。しかしこの状況がいつまで続くかわからない。とはいってもソシオネクストが挽回するチャンスはあるかな。
過去10年の売上高、純利益のグラフで比較する。2026年度は通期予想を使っている。


半導体関連企業 売上高 2608
歴史が浅いキオクシアがいきなりJX金属の2.5倍に至っているが、2026年度の予想は発表していないので、5倍くらい言っているかも。


半導体関連企業 売上高 2608
キオクシアがあまりにも突き抜けているので、除外して4社で比較した。この4社ではJX金属がイビデンの2倍弱だ。
イビデンもまあまあいいのだ。KOKUSAIの2026年度予想はソシオネクストを置き去りにしてあげている。


半導体関連企業 純利益 2608


半導体関連企業 純利益 2608
イビデンは過去最高益をたたき出している。一方で株価は低迷しているJX金属はイビデンの倍くらいの純利益だ。イビデンの株価が割高と言われるのはこの辺りもありそうだ。
キオクシアはNANDが好調で今後も伸びそうだが、需要が多すぎて生産が追い付いていない。おそらく増産のための生産棟の追加などに動いていると思うが、数年がかりの仕事になる。
株価は11万円を付けて半値に下げた。徐々に上がりつつあり、分割される。今後もNANDに替わるデバイスが出ない限り需要は大きいだろう。投資タイミングを誤らなければ、ずっと安泰だと思う。
次に調子が良いのがJX金属だったが、CB発行のために株価は低迷している。最近の半導体株が隔日で上下する毎日では、成長しているのかどうかもわからない。
事業内容を変えている最中なので、半導体素材に全振りする状況になったら一段の成長があるかもしれない。
一方でイビデンも上り調子だ。株式分割が追い付かないほど値上がりしている。増産するようだけど、いつまで好調が続くのかな。ライバルはいないのかな。
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