新NISAが始まって1か月。NISA枠で買われた投信の情報が日経で発表された。
この傾向を見ると今後どういう投信が売れるかわかるかな。
日経に掲載されてる。日興リサーチセンタから、新NISA1か月で買われた投信の推計が発表された。
引用する。
公募株式投資信託への資金流入額が約1兆3700億円になった。公募株式投信全体の流入額(1兆4200億円)の96%を占めた。新NISA対象外の投信への流入額は500億円程度にとどまり、明暗が分かれた。
新NISAについては半年くらい前から様々なキャンペーンがあり、開始と同時に1年分の枠を使い切ったという話も聞く。
急いで買い込み、そのために投信価額が上昇した、ということもありそうだ。
その結果が1.4兆円か。日本も貯蓄から投資に移行してきたのかな。
三菱UFJAM]が運用するオルカンが、現状の新NISAの代表のようだ。通称オルカン、全世界株式を対象とするオールカントリーを縮めた略称だが、名前の通り世界中の株式に少しずつ投資していくものだ。
全世界といっても富は偏在している。実際に2023年12月末の運用レポートによれば、投資対象国はUS,日本、イギリス、フランス、カナダといく順位になっている。そのうちUSは投資額の60%弱だ。オルカンといいつつ、半分以上はUS向けのファンドなのだ。
なお、USの中でも好調なIT関連企業への投資が上位になっている。
こんなオルカンに対して日興リサーチセンターの推計では、1月に3,400億円の資金流入があったようだ。
オルカンが人気なのは、運用コストが安いからだ。昔はコストがかかるアクティブファンドが多く人気だったが、昨今はそのあたりのユーザの意識が変わってきた。
コストが安い=インデックスファンドに人気が移り、多くの投資を集めるようになった。
1月に買われた投信は下の表のとおりだ。オルカン、オルカンと同じシリーズのS&P500が人気だ。この2つは桁が違う。
他には日経225連動、NASDAQ100が続く。
一方でNISAの対象から外れた投信は新規流入が少ないだけでなく流出しているものもある。
上述のように1年分の枠を使い切った人もいると聞く。新NISAはいったん買っても売れば枠は復活するので(ただし翌年)、旧NISAよりは使い勝手がよくなった。
でも基準価額は一定でもないし上り調子でもない。下落することもあれば、リーマンショック、コロナショックのように墜落する場合もある。
また、同じ投資先の投信が翌年も同じ傾向で調子が良いとは限らない。今絶好調のUSではあっても、来年はヨーロッパなのか、新興国なのか。いや、この30年くらいはUSは常に他よりはましだった。一時的に日本が良かったとしても日本はすぐに下落し、USは再度上昇していく。その結果が現在のダウ平均だ。
積み立て投信なのだから、ドルコスト法を信じて毎月定額で買うことが吉の結果になるような気がする。今の状況は違和感だらけだ。
PR