一時は4万円を超えた日経平均が今は39,000円前後でうろついている。今後は上がるかな、下がるかな。
そんな中で外国人の売りが続いているらしい。
新NISA開始による資金の大量流入もあったが、一番の理由は半導体だろう。NVIDIAを中心とした半導体関連株の上げにつられて相場全体が上がった。
また小出しではあるが企業業績の良い決算が続いていた。
さらに安価に放置されていた日本株を外国人が見直して買いまくった。これらが原因だろう。
3つの原因の現状はどうだろうか。
新NISAは開始から半年たち、落ち着いてきている。いまだ大きな下げはないが、いつかは来るだろう。安定した資金流入は続くが1月のようにいきなり増えるようなことはもうなさそうだ。
半導体株はNVidia株の調整が始まったと聞く。ここらで一服か。
そして外国人だ。ブルームバーグの記事では4週連続で売り越しているという。
ブルームバークによれば、外国人の買い姿勢が見られなくなったそうだ。引用する。
コーポレートガバナンス改革や日本銀行の金融政策見通しが依然不透明であることを理由に、シティグループやアバディーンなどは日本株に対して悲観的な見方を強めている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のファンドマネージャー調査によれば、回答者の約3分の1は日本株がピークに達したと考えている。
ガバナンスの話になると、旧態依然とした会社がまだまだ多い。形だけ委員会設置会社に移行して不祥事を起こした会社もある。
会計問題、従業員問題、企業トップの不祥事。この半年でどれだけ聞いたことか。
数カ月前に日経平均株価を史上最高値に押し上げる原動力となっていた外国人投資家だが、最近では6月14日までの4週連続で売り越しとなった。東京証券取引所のデータによれば、これは昨年9月以来の長さとなる。
3月22日以降の下落率は5.6%。同期間のMSCIアジア太平洋指数が1%高、S&P500種株価指数が4.4%高となっているのとは対照的だ。
日経平均は3月22日の史上最高値以降は下げている。ほかが上げていることと対照的だが、自分の印象はよく39,000円前後を維持できているな、と思う。
日本株市場では、以前は上昇を支えていた要因が足を引っ張り始めている。東証のデータによれば、株主価値向上を目指した前例のない取り組みに魅力を感じて殺到した外国人投資家は、6月14日までの1週間では日本株を2500億円相当売り越した。
外国人の売りは、円安にも影響しているようだ。株を売れば円が売られドルに換金される。2,500億円もドルに換金されたとなれば$1=160円突破の原因と思える。
外国人はガバナンスに注視しているようだ。これは個々の企業の努力で進めていくしかない。不祥事を起こした企業は退場する。シンプルなルールで淘汰されていくしかないのだろう。
さて、我々の投資計画はどうしよう。このまま日本株の上昇を信じるか、ブルームバーグの記事を信じてUS,中国、インドにシフトするか。
インドは長期的には投資対象として適しているが、数年で結果が出るものではない。
中国は不動産バブル崩壊が片付いたんだっけ?まだ無理だろう。
USだけが頼りではあるが、昨今の利下げの動きに注目しないといけない。ダウインデックスも日経平均同様に現状は上がったり下がったりだ。
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