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【マネックス証券】ドコモと提携 両社の思惑は何か

   
【マネックス証券】ドコモと提携 両社の思惑は何か
 

日経の記事を見て驚いた。マネックス証券がドコモの子会社になったという。
なんでそういうことになったのか、発表資料から読み解く。

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発表内容

マネックス証券のニュースリリースに出ている。

マネックス証券 ドコモ 資本提携

マネックス証券 ドコモ 資本提携 出典:マネックス証券 以下同じ

リリースにはこのように書かれている。

証券会社の既存のビジネスモデルを進化させ、お客様に最も選ばれる新たな資産形成サービスを共同で創出し提供することを目的とした、資本業務提携契約(以下「本資本業務提携契約」といい、本資本業務提携契約に基づく資本業務提携を「本資本業務提携」といいます。)を 2023 年 10 月 4 日(水)に締結しましたのでお知らせいたします。

提携の目的はドコモとマネックス証券が資産形成サービスを作っていくことのようだ。
これって、auのマネ活、ソフトバンクのペイトクという、銀行、証券、QRコードサービスの利用で携帯電話サービスが安くなるというサービスと同じものを目指しているように見える。

どういうサービスが提供されるか

簡単な図にまとめられている。

マネックス証券 ドコモ 資本提携

マネックス証券 ドコモ 資本提携

マネックス証券のメリット

まず、ドコモが持つ9,600万人のdポイント会員情報だ。マネックス証券を使っていない人に対して多くリーチできる機会を得られる。d払いアプリに資産形成サービスを提供して、マネックス証券に誘導していける。新NISAが始まる前の今がラストチャンスと考えたのだろう。

また、約2100店舗のドコモショップを使って、ネット証券であるマネックス証券にはないリアルなユーザとのつながりを活用できる。ドコモショップでマネックス証券のサービスを販売できるということだ。高齢者などネットに疎い世代には販売機会になる。(ただ、高齢者が資産形成するか・・・・という点は疑問)

ドコモのメリット

ドコモはau、ソフトバンクが発表した金融サービスとの融合を狙ったサービスを提供できない。単純な話でauが持つauじぶん銀行、auカブコム証券、auPAYやソフトバンクが持つPaypay銀行、Paypay証券、PayPayと同等のサービスがない。d払いだけだ。

提携した金融機関もなく、ドコモは孤立していた。この先の金融以外のサービスとの連携を考えても見通しは暗い。
そこでやっと重い腰を上げて、金融機関との提携を始めたということのようだ。

ドコモの用意する金融サービス

ドコモが今回マネックス証券と提携した。証券会社が加わった。しかし金融の王道はいまだ銀行だ。
三井住友はSBI証券とポイント投資で提携し、携帯電話会社とは提携していない。
三菱UFJはauじぶん銀行、auカブコム証券を保有している。auと仲がいい。
みずほはどうだろうか。こちらも携帯電話の影は見えない。

メガバンクレベルでは三菱UFJを除いて他業種との連携はあまり進めていないようだ。となると、中堅以下の銀行が携帯電話会社と提携する候補になる。

マネックス証券はイオン銀行と証券口座について提携した。ドコモの銀行はイオン銀行か?というとそこまではいかないだろう。

携帯電話会社を中心にした金融業界の再編が進みそうだ。

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著者プロフィール
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本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。
他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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