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【マネックス証券】イオン銀行と提携 2024年から投信仲介口座に

   
【マネックス証券】イオン銀行と提携 2024年から投信仲介口座に

年末に飛び込んできたニュース。マネックス証券とイオン銀行が提携したそうだ。

新生銀行にまつわる闘争

昨年の今頃は、マネックス証券は同様のことを新生銀行とやるように勧めていた。

ところがSBIグループが新生銀行の株を買い増しし、経営に入った。経営陣との闘争を経てSBIグループが勝利し、経営陣は交替。
この1月からはSBI新生銀行としてスタートを切った。

SBIグループに入った新生銀行は、マネックス証券との仲介業務の提携を破棄し、SBI証券と提携した。当然の帰結だろう。

シェア拡大の対象であった銀行が突然なくなり、困ったのはマネックス証券だ。

マネックス証券の戦略

ゆくゆくは新生銀行とのグループ化を考えていたのかもしれない。
ネット証券の大手といえばSBI証券、楽天証券、マネックス証券だが、前の2つが熾烈な闘争を繰り広げるのに対し、マネックス証券はこの数年パッとしない。
もちろん、提供される銘柄やサービスはそん色ないので、自分も使い続けている。
しかし前の2つがグループ内に銀行を抱え、ポイントを中心としたエコシステムを形成し(楽天はもちろん楽天ポイント、SBIは昨年から三井住友のVポイントとの連携を強化している)金融以外のサービスとの連携も視野に入れているように見えるのに対し、マネックス証券はあくまでも単独で金融以外はおろか銀行との連携さえも先が見えない状況だった。

新生銀行との提携話を失ったことで、おそらく次を探したのだろう。
ネット証券と親和性が高いのは、メガバンクではなく同じくネットを主戦場とする銀行だろう。

しかし目立ったネット銀行はどこかのグループに属している。証券会社がないグループに属するのは、イオン、セブン、それからスルガ銀行といったところだろう。

セブン銀行はATMを主力事業としている。投信信託はスマートプラスに仲介している。積極的に進めたい、というようには見えない。
スルガ銀行は、投資用不動産の住宅ローンについての虚偽の問題で、いまだ再建中だ。投資信託は自社でやっているようだが、証券会社への仲介とはいえ変更するには社内の調整が大変だろう。

そこで目に着いたのはイオン銀行ではないだろうか。イオン銀行はネットバンクというよりはリアル店舗をもつ銀行ではあるが、土日や夜間も営業するなど、他の銀行とは一線を画した銀行だ。
主力は投資信託などではなく、住宅ローンでユーザをつかみ、イオンのエコシステムにユーザを取り込んでいるというように見える。
年末に提携が発表されている。

マネックス証券-イオン銀行 投資信託 仲介口座

マネックス証券-イオン銀行 投資信託 仲介口座 出典:イオン銀行

マネックス証券のこの先

一方でマネックス証券はアメリカに子会社を持つなど、先進的な試みもしている。
クレジットカード自体では投資信託の購入ができなかったが、カード引き落とし口座からの引き落とし対応をしていた。メリットが薄いようにも思えるが、ユーザの立場では支出口座をまとめられるので良かったのかもしれない。
今やクレジットカードでSBIでも楽天でも投資信託の積み立てが可能だ。もちろんマネックス証券も対応しているが、マネックスカードのみの取り扱いだ。

このように、何か制限がある、という印象があるマネックス。auカブコム証券のように強力な後ろ盾がないと上位2社との差は開くばかりだ。

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著者プロフィール
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本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。
他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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