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【auカブコム証券】MUFGの完全子会社化により社名を三菱UFJeスマート証券に変更 2025年2月より

   
【auカブコム証券】MUFGの完全子会社化により社名を三菱UFJeスマート証券に変更 2025年2月より
 

ネット証券の古株の一つ、auカブコム証券が噂通りMUFGにより完全子会社となり、名称を変える。
MUFGには法人あるいは富裕層向けの証券会社があるもののネットに強い証券会社ではなかった。完全子会社化によりテコ入れをするのであろう。

この証券会社の記事もチェック!
  

MUFGの発表

以前の記事はこちら。

MUFGの中間決算発表に関連して、KDDIとの協業見直しの発表があった。噂通りの結果になった。
詳細はこちら。

協業2.0と題して、生成AIの活用とこれまでの協業の整理があり、auじぶん銀行とauカブコム証券をMUFG,KDDIの共同で所有することをやめ、KDDIはauじぶん銀行を、MUIFGはauカブコム証券を100%子会社にする。これにより資本関係がなくなるKDDI-auカブコム証券、MUFG-auじぶん銀行ではあるが、これからも協業していくそうだ。

auカブコム証券 MUFG 完全子会社化

auカブコム証券 MUFG 完全子会社化 出典:読売新聞

両社の思惑は?

KDDI側で考えると、携帯電話ユーザにポイント付与のため銀行を使ってもらうことは勧められても、証券会社については反応が薄かったのではないだろうか。
新NISA開始により関心を持つ人は多くなったが、今でも株に対する心理的な高い壁を感じる人は多い。

一方でMUFG側は個人向けのネット証券会社がauカブコム証券しかなく、焦りがあったように思える。
三井住友はSBI証券と組んだ。みずほは楽天カードへの出資を皮切りに楽天に近づいている。どちらも巨大なネット証券を抱える。
しかしMUFGにはそういうネット証券がなく、ユーザの取りこぼしが生じている。このまま放置すれば証券会社を使う比較的資金力のあるユーザをほかの銀行グループに持っていかれるだろう。
ここでauカブコム証券をテコ入れして、他の銀行グループと互角に戦えるようにしたい、というところだろうか。

ただそれには問題がいくつもありそうだ。

auカブコム証券の抱える問題

1 ネット証券としての魅力

例えば先日の記事にした、株式積立の比較を見てみよう。

SBI証券と楽天証券はほぼ互角。2台巨頭だ。マネックス証券はかなり遅れ、auカブコム証券も2大証券には及ばない。
US株の積み立てはないし、日本株でも日付指定で買い付けるような細かい操作ができない。

auカブコム証券にログインするとわかるが、UIがかなり前のシステムのままだ。動けばいいといえばいいけど、見た目がWindows 3.1のように見えてしまう。
そんな証券会社なので、auと連携することでメリットがある人以外はメイン証券にしたいと思う人は少ないと思われる。

これを完全子会社化で刷新していくのだろうか。2大証券に追いつくには相当な投資が必要だが、MUFGはそこまでやるつもりなのか、意思が見えない。

2 既存証券会社とのすみわけ

現時点ではauカブコム証券はKDDIと三菱UFJ証券が持っている。MUFGではなく、証券会社である三菱UFJ証券だ。
ネット証券機能も一応備える三尾素UFJ証券ではあるが、今回の協業2.0の発表では、MUFGが全株を取得するので、三菱UFJ証券とは横並びになる。
ネットを使わない客には三菱UFJ証券、ネットユーザはauカブコム証券とするつもりかもしれないが、同等の機能を2つ持つことは無駄でしかない。
三菱UFJ証券と統合してネット機能、商品ラインナップを拡充するということが正当なやり方と思うが、なぜそれをやらないのだろう。
ちなみに、auカブコム証券は2月から三菱UFJeスマート証券と名称を変える。ネット系の軽薄っぽい名称から重厚な名称に変わるが、三菱UFJ証券との立ち位置の区別がよくわからない。

今後のauカブコム証券の行方

とはいえ、資金力のあるMUFGが本気になってやるのなら、3大証券になっていく可能性がある。
現状のユーザの不満を吸い上げて改善していき、ついでに名称も堅苦しくないものに再変更してもらえればいいのだけどなぁ。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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