SBI証券に関して2つのニュース。
SBI証券の発表によれば、預かり資産が30兆円を超えたそうだ。主要なネット証券5社ではNo1だ。
1999年にEトレード証券として出発し、ネット証券として日本をリードしてきた。近年は手数料の低減、無料化を推進している。
資産の推移はこのグラフでわかる。
2010年というとリーマンショックの傷が治りきっていない頃。当時で5兆円だ。それから2013年頃のアベノミクス開始時点で7億円。2017年には10兆円を突破し、2021年には20兆円を突破した。
10兆円まで18年、20兆円までは4年、そして30兆円までわずか2年で達成している。資産がSBI証券に集まり、それが加速している。
こうなってくると寡占状態というか、大きなシェアを持つ者だけが生き残る。ネット証券の残り4社のうち、楽天証券以外は差別化要素を作らないと生き残りが難しいだろう。
先日の国内手数料無料化の発表の後、松井証券が米国株手数料の無料化を打ち出した。SBI証券、楽天証券との差別化のため、あえて米国株の手数料無償化に踏み切ったようだ。
かねて予定した通り、株主総顔の議決を経てSBI新生銀行は上場廃止が決まった。
日経の報道によれば、2025年6月までに国と公的資金の返済について合意をまとめるようだ。
上場廃止により、SBIグループが構想している地方銀行連合の中核としてSBI新生銀行を据えるのだろう。
あるいは住信SBIネット銀行と合併するのかもしれない。どっちに転んでも長銀から始まった新生銀行の歴史はそろそろ終わりを迎えることになりそうだ。
PR