ソフトバンクG(9984)の通信会社であるソフトバンク(9434)が2023年度3Q決算を発表した。予想よりも純利益が増している。
契約数の増加と、値上げした料金プランが効果を出しているようだ。
通信会社のソフトバンクと、持ち株会社かつ投資会社であるソフトバンクグループ。両社は以前は1つだったが、通信部門を分社、情報させて分かれた、親子上場企業だ。ソフトバンクのIPOは当時多数の供給量があって、自分も当選、購入した。
しかしIPOによくあるような上場直後の値上がりもなく、数年は上場価格前後を行ったり来たりだった。
変わったのは昨年7月あたり。日経平均が上がったころでつられたのだろうか。
先日2023年度3Qの決算発表があり、純利益が4,620億円になるとのことだ。この数字は当初予定から420億円積み上げており、事業が好調なようだ。
それというのも、PayPay事業の子会社化、契約数の増加、ペイトクプランなど値上げした新プランの契約が進んでいることにより、モバイル事業が予定よりも1年前倒しで増収となったためだ。
上場来、売り上げは順調に伸びているが、2023年度は純利益が下がる想定だった。
この想定には3G回線の終了による影響もあるのかもしれない。もともと1月末を予定していたが震災により延期されている。
契約数の増加という点では、ちょっと前まではソフトバンクは電波が弱い、エリアが狭いという評判だったが、その評判は楽天モバイルが引き取って数年になる。
最近はドコモ回線の速度が出ない話を聞いており、解約してauやソフトバンクに回ったのだろう。契約増はそこから来ていると考える。
また、街中でPayPayを使うことで通信回線の月額料金を安くできるペイとくプランが出ており、安くなることに敏感な消費者が移動したこともあるだろう。
ソフトバンクの配当は毎回大きい。直近の2023年3月の配当は43円で、2024年3月の予想配当は4.44%だ。同程度の配当が出る企業で名の知れたところといえば日本製鉄くらいか。
(もちろんニッチな分野で有名な企業もあると思う)
今の株価、配当を将来も維持できるかは未知数であるが、初心者が安定した高配当株を買う場合は、おすすめの1つといえる。
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