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【プリン出荷再開見込】基幹システム障害で出荷停止していたプッチンプリンが出荷再開予定

   
【プリン出荷再開見込】基幹システム障害で出荷停止していたプッチンプリンが出荷再開予定
 

お菓子や冷蔵品、アイスクリームを手掛ける食品メーカーの江崎グリコ(2206)が苦境に立っている。
基幹システムを更新したらシステム障害で停止。おかげで冷蔵品の出荷が全くできなくなり、その対策は6月までかかると発表していた。
8月にやっとプッチンプリンの出荷再開の見込みが立ったようだ。

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障害の状況

前回の記事はこちら

現状のグリコの復旧状況は相変わらず発表されていないのでわからないが、このほど一部商品の出荷再開が発表された。

グリコ 出荷再開 2407

グリコ 出荷再開 2407

発表によれば、以下の商品を8月6日以降に出荷再開するそうだ。

  • カフェオーレ(カフェオーレ/カフェオーレ コーヒー濃いめ/カフェオーレ たっぷりミルク)
  • プッチンプリン(Big プッチンプリン/プッチンプリン 3 個パック)

合わせてキリンビバレッジから販売委託されているものも再開する。

  • トロピカーナ 100% まるごと果実感 (グレープルフルーツ 900ml/アップル 900ml/パインアップル 900ml/マンゴーブレンド 900ml)

出荷できないものがあとどれだけあるかわからないが、正常化にはまだ時間がかかるようだ。

なぜSAPを使って問題が起きた?

今回のシステム改修はSAPへの移行と聞いているが、SAPほど売れているものがなぜ?と疑問だった。
色々調べたらもっともらしく感じた記事があった。(真偽はわからないが)


このサイトの引用をする。

ところがSAPは、海外のアプリケーションなので、彼らの都合で作られており融通が全く利かないようです。このあたり、専門家では無いので詳細は分かりませんが、日本の業務システムに適用しようとするとカスタマイズの嵐になるそうです。
カスタマイズはお金もかかりますし、全体の整合性を取るのに苦労しますので(ひとつや二つのカスタマイズで済むことはありませんので、複数の整合性を取る必要が・・・)、システム全体として整合性を取るのが難しくなります。
いっそのこと、業務自体をSAPに合わせるしか手は無いと感じます。
ただ、どこまで業務を変えられるかの共通認識(社内コンセンサスかな?)を社内で取るのが大変です。大概、現場は言うことを聞いてくれませんし、今回のように出荷できない事態になったら現場の責任になってしまいますので大きな抵抗があります。

要するに、

  • SAPは国内の生産現場の事情に合っていない。
  • その企業の旧来の生産システムの仕様にSAPを合わせようとすると、途方もない要件定義作業になり、ほぼ不可能
  • それならば、生産システムの仕様をSAPに合わせるほうが早い

この認識がSAPを導入する部門、経営層、生産現場であっていないから、不幸な基幹システムの更新遅れ、出荷停止に至ったようだ。
ユニ・チャームも同様の目にあっているそうだし、他にもSAP/HANAへの更新を発表している企業はいくつかある。

いったん始めたプロジェクトは止められないだろうけど、こんな事例が出ている以上、経営層は再考が必要と思う。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。
他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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