アップルが先ごろアメリカ合衆国限定で年利4.15%の銀行を始めたとニュースになった。
日本における展開があるか考えてみる。
アップルが銀行を開いているわけではなく、ゴールドマン・サックスと協業しているそうだ。しかも厳密に言えば銀行ではなく、アップルカードのキャッシュバックを払い込む先の口座になる。
日本では、年利4.15%なんて、もう40年くらい前の金利だ。最近20年くらいは普通預金は年利0.001%で、10万円預けてやっと1年で1円の利息になる。(税抜き)定期預金はまだマシだが、最近は0.1%くらいだろうか。同じく10万円預けて100円だ。(税抜き)
この状況が馬鹿らしいからと、投資の世界に自分は踏み込んだのだが、安定して利息を得られるなら何物不安定な投資をしなくてもいい。
こういうサービスが出てくると、投資は冷え込み預金が増える。
なお、アメリカでのアップル銀行の提供条件は下記の通りで非常にいい条件だ。
では、アップルがこのようなサービスを提供するメリットは何があるのだろうか。
一つはユーザの囲い込み。
アップルウォッチに比するスマートウォッチがない頃は、アップルウォッチのためにiPhoneを買う、という選択肢しなかった。同様に金利を餌に、アップルペイを使えるiPhoneを売るための施策だろう。
もう一つは、資金集めか。株を安易に発行すると希薄化により株価が下がる。株主から訴えられかねない。
このため株の発行は最後の手段になるが、その前にやれることといえば債券の発行だろう。
債券のかわりに、銀行口座で集金しているのかもしれない。(株と違って預金口座のお金は会社のものではないので、厳密にいえば集金になってないかもしれない)
アップルは手持ち資金が潤沢にあるはずだが、それでも何らかの投資のために資金が必要なのだろうか。
日本でこのサービスを始めるには銀行の免許を取らなければいけない。外資のアップルにすんなり許可が出る組むのは間違いないなかはわからない。
ただ、アメリカでもアップルはゴールドマン・サックスと組んでいる。日本でもどこかの金融機関と組むのは
間違いないだろう。
こういう尖ったサービスはSBIあたりが手を挙げるがもしれない。
ただ、携帯電話キャリア系列のauじぶん銀行、paypay銀行が気になる。
どちらにしても4.15%なんて金利は望めない。定期預金で0.4%が出ればいところだろう。
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