SBI証券のサイトに掲示されている記事を見て、自分はどうだろうと考えてみた。
旧制度のNISAは積立NISAが20年、一般NISAが5年で非課税期間が終わる。
そのまま放置すると特定口座に行って、売却益も配当、分配も課税される。
節税するにはどうするか、3連休なので考えてみた。
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NISAの制度は当初は一般NISAしかなく、年間120万円、5年間の非課税期間で、5年経過する前にロールオーバーという新しい年の非課税枠に移動する方法と、特定口座に移動する、のどちらかしかなかった。
新しい年の非課税枠に移動、というと聞こえはいいのだが、新しい年の非課税枠から移動した分を減らすので、新NISAの制度と比べれば財産形成にどれだけ役立つのだろう、と疑問があった。それでも制度がなかった頃よりは進歩したのだが。
2024年に新NISAが始まると決まり、旧制度のNISA口座のロールオーバーを期待したのだが、やはり実施されず。
資金もなかったし、年明けから株価上昇が期待できたので売らずにそのまま特定口座に移動した。
その後の株高でかなりの特定口座の株、投信を売って、新NISA口座で買いなおしたり、別の銘柄を買う資金にした。
よくよく考えると、まだ税金を払っていないよな。確定申告で損益通算しているので、まだ税金は確定していないのだ。
相当売ったので税金も結構な金額になりそうだ。まずい。
こういうときは利益が出ていない銘柄を売って、上述の損益通算で利益を減らして税額を減らす。旧NISA尾の制度が始まる前はいつも使っていた手なのだが、改めて他の証券会社を見ても損失がある株、投信は、投信のHSBCロシアくらい。BRICsが流行っていた頃に買った物だが、ウクライナ侵攻で売買が停止になり、損しているのに売れない。ううむ。
そんな時にSBI証券の記事を見た。そこからいろいろ考えている。
どういう点を注意しないといけないだろうか。まずは対象のモノは何だろう。
自分はSBI証券で旧NISAからNISA口座を開いている。対象になるものが何かを調べる簡単な方法がある。
WEBサイトにて、口座管理>口座(NISA)>旧NISA口座管理>旧NISA/旧つみたてNISA保有証券(前日基準)を開くとわかる。
これでどれが2025年に特定口座に移動する銘柄なのかが分かる。時価評価額の列が特定口座に移動する対象の現時点の時価だ。その下には評価額があるが、上述のように特定口座に移動してからの利益、損失に対して課税されるので、注意。
上の図でマスキングしていない売却額があるが、これは上場廃止などで強制的に売却したものだ。NISAといいつつ損失が出ているものもあるので、損失が想定以上になっていれば売却をもっとやっていかないといけない。
特定口座では、得られる配当(分配)、売却による利益も課税される。
勘違いしやすいのは、NISA口座で買った時の購入時の価格ではなく、特定口座に移動した際の価格が基準になる。NISA口座内で株価が下がって損失があったとしても、特定口座に移動したときにリセットされる。もちろんNISA口座の中の話だったので損益通算はできない。利益は非課税だが、損失も損益通算の対象にならないのは新旧NISA口座どちらもいえる。
2025年になって特定口座に移動した銘柄を売ると、移動時の価格と比較して利益が出ていれば課税される。本当は損失があったとしても。
ではどういう戦略で旧NISAの銘柄を対応するか。基本的に売却する以外の方法はないので、年内にすべて売却がベターと思う。
売却するとして、買い戻すか、買い戻すとしたらいつか、を考えよう。
売却益は、今年中ならNISA口座なので課税なしだ。
株数が例えば株主優待がある銘柄の持ち株が100株で、すべてが特定口座に移動する対象になっている場合について考えよう。
この場合は1と同じく年内に売却して、同時期に新NISAで100株買えばいいだろう。これで株主優待をもらうことができる。
同時期といっても幅がある。正確には決算月より前ならいい。決算が3月なら、例えば11月に売って3月末までに買えばよい。
この場合に注意すべきは、長期保有優遇がある場合、いったん持ち株数が0になると長期保有していないと判定されるので、1株以上残す必要がある。
長期保有の優遇がない銘柄なら、気にせず決算月の末までに買い戻せばいい。(もちろん決算月は価格が上昇傾向なのでお勧めできないが)
今年も残り3か月ちょっとなので、次の連休に銘柄を並べて戦略を考えるといいだろう。
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