豊田章男トヨタ自動車会長がイベントで発言した。トヨタが本社を国外に移転しかねない危機感を持っているようだ。
長野のイベントでトヨタ自動車の豊田章男会長が発言した。朝日新聞から引用する。
「(自動車業界が)日本から出ていけば大変になる。ただ今の日本は頑張ろうという気になれない」
「ジャパンラブの私が日本脱出を考えているのは本当に危ない」と述べた。
何を言っているのだろうか。
何を頑張れないといっているのだろうか。
勝手な想像だが、トヨタは衰退した製造業の中では頑張っている方だ。今でも世界に輸出している。80年代、90年代に花形だった電機産業がどううなったか、比較するまでもないだろう。」
その理由は高い品質とコストダウンに代表される。世界を相手に戦える数少ない産業だ。
品質問題が発生し、日本中から非難を受けているトヨタグループ。そんなに言うなら国外に脱出しようと考えるのも無理はない。
最近では金型保管を無償でさせたという話で脱税の疑いもかかっている。
法律の範囲内で戦うのが民間企業の原則だ。その法律によって企業活動が損なわれていると考えているのだろう。
そうであれば、法律が緩い国に出てしまえばいいだろうと。
トヨタやかつての電機産業は品質が高くコストが安い製品であって日本のイメージを刷新した。
最近は漫画、アニメのようなカルチャーが日本の代表になってきている。
トヨタというブランドは確立しており、仮にMade in Japanでなくてもそのまま売れ続けるだろう。
しかし国外に出れば、国内の雇用は守れないだろう。それは国にとっては重大事だが、トヨタにとっては考慮する必要がない問題だ。
巨大な企業が国内からの脱出を考えていると発言すること自体、大きな衝撃になっている。忖度して法律整備などされるのだろうか。
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