楽天Gの話題が続く。巨額の社債償還を前に新たな資金調達に動いているようだ。
社債型種類株というものを発行するそうだ。
決算の記事でも書いているが楽天G(4755)は2023年度決算は赤字。無配に転落している。
無配の代わりなのか株主優待が月30GBを1年間提供という。来年も継続するかどうか不明だが、株価に対して半分程度の価値がある。
無配にしないといけないくらい厳しい状況のようだが、その元凶はモバイル事業だ。巨額の赤字にあえぐものの、無料プランの廃止などの施策で改善が見えてきている。
そうではあってもモバイル事業のために発行した社債の償還が迫ってきている。24年は3,200億円、25年は4,000億円だ。この金額はいくら楽天市場が好調でも簡単に返せるものではない。
すでに増資をして株価は下落した。同じ手はなかなか使えない。
新たな借金の方法を考えたのだろう。議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株を発行すると発表した。
日経によればこの株は、
議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株を発行すると発表した。
ということだ。ああ、昔伊藤園が発行したあのタイプのやつか。議決権がない代わりにちょっと配当が高いというやつだった。
この株のメリットは、楽天にとっては増資と同じく資金調達できること、既存投資家にとっては
議決権がなく普通株への転換権もないため、既存株主の議決権の希薄化も避けられるという
により、既存投資家の反対が少ないだろうということだ。
無配になっている状態なので、この株の株主には配当があるのか、上述の株主優待は来年度受けられるのか、などまだ不確定なものが多い。
今後の情報に注目だ。
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