先ごろ台湾の総統選挙があり、現総統の属する民進党の候補が当選した。政策は現状維持となるが、国会に当たる立法院が野党のほうが強く、政権運営は難しそうだ。
選挙前後にテレビのニュースで見たが、日本で働いている20代の女性が選挙のためにわざわざ帰国して投票するという。
日本では近所の投票所へ行くことすら放棄する人が多い一方で、選挙、政治に対する関心の高さを見た。
そんな台湾の選挙に始まり2024年は世界中で重要な選挙がある。日本でも衆議院の解散選挙があるかもしれないが締めくくりはUSの大統領選挙だ。
現政権のバイデンが引き続き大統領になるのか、あるいは共和党が最終兵器・トランプ前大統領を繰り出してくるのか。次の大統領次第でウクライナ紛争、レバノンの紛争の状況が変わるかもしれない。見逃せない1年になりそうだ。
台湾の選挙は、与党民進党の候補者である頼氏が当選した。民進党は大陸の中国とは距離を置く方針だ。一方で落選した野党国民党は大陸と近づこうとしているし、民衆党はその中間だ。与党の勝利で現状の路線は継承されていく。
問題は野党が多数派である国会に当たる立法院だ。どこの国でも行政と立法の政党が異なると運営が難しい。政策が停滞することは目に見えている。
台湾の民衆が進みたい道は理解できていないが、少なくとも四方を囲んで軍事演習をして脅すような状況は避けたいだろう。
台湾を代表するTSMCの株価は、選挙後にNYSEにて$10ほど上げている。選挙結果を好感したようだ。
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