かつては先進的な試みで名を馳せたスルガ銀行が、休眠口座に管理手数料を設定すると発表した。
スルガ銀行といえば自分は4つの支店を使っている。静岡県に住んでないので、もちろんネットバンクだ。
ネットバンクがまだまだ少なかった頃から、スルガ銀行は地域に根差さないネットバンク支店を開設して、全国から顧客を集めた。
ANAと提携した支店はまだある。ソフトバンクとはずいぶん前に解消してしまった。
そういえばso-netのポストペットもあったっけ。他にはTポイント、リクルート支店がある。
実店舗がないので定期預金の利率が良かったり、ANAのマイルがたまったりといろいろメリットがあったのだが、数年前のアパート経営に関する貸し出しの件ですっかりダーティなイメージになってしまった。
一時は倒産も危ぶまれ、大株主が変わったりと常にもめているイメージだ。
そんな状況だから預金口座の引き上げも多かったのだろう。サービスは縮小するばかりだ。
連休前にやってきたメールでこのサービス改悪がわかった。
すでに他行でも同等のことはやっている。最近開設された口座については何年間取引がないと管理手数料を取る、というものだ。
スルガ銀行もすでにこれをやっていたそうだが、今回の発表はとうとうやってきたか、と思えた。
図に書いてある通りだが、2024年10月からは2年以上取引のない全口座に対して管理手数料1320円を徴収する、とのことだ。
2024年10月以降は毎月2年間の利用判定をされるそうだ。
もちろん使っていれば除外される。下記条件が管理料を免除される条件だ。どれかに該当すれば免除になる。
つまり管理料が必要になるのは、預金が1,000円未満で他に定期預金がない、あるいは借り入れもない場合となる。
1,000円未満とおそらく顧客も預金があることを忘れているような場合に限定されるようだが、残高不足になったらどうなるのだろうか。
その場合はこう書かれている。
残高を手数料の一部としていただき、当該口座を自動的に解約させていただきます。
つまり残高を没収して解約するということだ。解約の通知もしないという。
さすがにいきなり口座解約されると困るので、該当口座になった場合は書面で連絡が来る。
連絡後も3か月間取引がないと手数料の引き落としがあるようだ。
初回は2024年10月に通知され、2025年1月までに残高が変わらず取引がない口座が解約されることになる。
なお、2021年10月以降に開設された新しめの口座の場合は、条件が若干異なり、残高が10,000円未満となっている。他の条件は同じだ。
PR