日本マクドナルドHD(2702)は会計年度が12月締めのため、2023年度の決算を発表した。2023年で数回行った値上げにより純利益は上げている。
合わせて2024年度は過去最高益の見込みと発表した。
マクドナルドを知らない人はないだろう。US発祥のハンバーガーチェーンだ。
主力商品の1つのビッグマックは、各国で販売されているので、購買平価を簡単に調べる材料にされている。
デフレのころは1つ80円で発売されたりしていたが、昨今の円安、原材料高、それから人材不足がやってきており、3回だったかな。そのくらい値上げを行った。
もう、安く昼ご飯を済ませるファストフードではなく、いっぱしの豪華な夕飯になりつつある。それも日本のサラリーマンの給料が上がらないからだが。
すでに1月にも10~30円ほどの値上げをしている。世間ではモスバーガーやバーガーキングと価格は大差ないという評価もあり、今後は大差ない価格における強豪との競争になるのだろうと思う。競合から有利なのは、店舗の数だろうか。全国で3,000弱の店舗があり、昨年度は新規出店が86、閉店が71と新陳代謝をしている。
儲かるところに店を出し、儲かるメニューを提供する。そういうプロセスを感じられる。
先日発表された決算では、純利益が26%増の251億円となったという。一時は安いメニューの提供や品質問題があって赤字に苦しんでいたが、最近は復活している。
また2024年度の見込みは利益を455億円見込みうという。かなり強気だ。その理由はおそらく値上げによる収入増だろう。
最近の株価は好調な業績を反映してあげている。
好調な決算なのだからさぞ現金をたくさん持っているのだろうと思って、キャッシュフローを確認した。決算に添付されてる。
一番下にある赤線の個所が合計で前年度との比較だ。前年が36,362に対し2023年度は65,240だ。80%増でキャッシュが積みあがっている。
最終行の結果だけを見ると80%も増加したのかと思えるが、実は10%程度でしかなかった。この事実を見ると2024年度の純利益の計画達成が実現できるか、安心できないように思える。
一番の懸念材料は、メニューが高価になったことによるユーザが離れることだ。マクドナルドは値上げしすぎた。自分にはそう思えてならない。
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