古くからネットでの証券販売を手掛けてきた松井証券が、他のネット証券に遅れてクレカでの投信積み立てを5月末に開始した。
ルールやメリットを確認する。
前回の記事はこちら。
松井証券はかなり前に対面販売からネット証券に切り替えた、ネット証券の先駆者だ。しかしSBI証券や楽天証券などの大手から規模はかなり見劣りしている。
ネット証券も4社といわれることが多いが、5社となると松井証券も入る。
以前は投信を販売していないとかいろいろ見劣りする点があったが、投信のクレカ積立を開始した。
クレカで積み立てることで、投資しやすくなった。またクレカを使うことによるポイント付与がされるようになり、各社で競っている。
松井証券の場合は、クレカを使った投信積み立ての決済で、JCBオリジナルシリーズのプレミアムカードで最大1%、一般カードでは最大0.5%が付与される。
松井証券 クレカ積立開始 2506
更に買い付け時だけでなく投信を保有し続けることで、松井証券から投信残高ポイントを付与される。
これはほかの証券会社もやっているが、手数料が高いものにはポイントが多く付与される一方で、人気のインデックスファンドにはほぼつかない問題がある。
下図にあるように、買い付け時の最大1%を加えた場合、松井証券はアクティブ型でもインデックス型投信でも他社よりも倍近くの還元が得られる。
松井証券 クレカ積立開始 2506
なお、クレカのOkiDokiポイントは松井証券ポイントに交換でき、松井証券ポイントを使って投信を買うこともできる。
ポイントを何に使うかは人それぞれの考えだが、地道に投資していくと数年後、数十年後に大きな花を咲かせてくれそうだ。
クレカ積立の設定は毎月10日で締められる。積み立て申し込みは翌月1日にされ、同日夜間に注文が約定される。利用料の引き落としは翌月10日だ。ポイントは翌月25日頃。
例えば6月2日にクレカ積立の設定をすると、7月1日に設定内容で注文が出て、1日夜間に約定される。
決済代金は7月10日に引き落とされる。
他社もそうだが、クレカ積立は設定から注文がどうしても期間が開いてしまう。これをもっと短縮できるといいのだけどな。積み立てに限らず欲しいときにクレカで買うことができればいいのだが。
なお、使用するクレカは本人名義のものが必要で、華族カードや法人用はNG。本人名義であっても未成年もダメ。
SBI証券でも家族カードでは設定できなかった。
松井証券と組むのは、どことも組んでいなかったJCBだ。ただし提携カードではなく、JCBカードのオリジナルシリーズに限られる。
例えばANA JCBカードはJCBが発行しているが提携カードなので対象外だ。
将来は解放されるかもしれないけど、今はオリジナルカードだけ。具体的には以下のものだ。
通常は一般カードは0.5%、ゴールドカード以上は1%のポイント還元率だが、キャンペーンで一般カードは最大6.5%、ゴールドカード以上は最大7%のポイント還元がある。大きなポイント還元率だ。
松井証券もクレカ積立を開始したのでネット証券5社は提供サービスが並んだ。細かいところでは差があるが、自分の投資方針や使うクレカに合わせて選ぶといいだろう。
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