コロナウィルスの蔓延期に打撃を受けた業種の一つが運輸だ。中でも航空会社は減便だけでも対応しきれずボーナスカットなどが発表されていた。
いつかはマイレージプログラムが変わるかと思っていたが、ANAが先に若干変わっている。
今回はJALが色々変えることを発表した。2024年1月から開始する。
Contents
今まで上級ステータスを得るには、より高い運賃でより遠くに、さらに回数を多く飛行機に乗ることが求められていた。
それゆえ修行僧、と言われるステータスを得るためだけに沖縄近辺をただ乗るだけの人が多数いた。(今もいると思う)
コロナウィルスによる行動制限のため、こういう方法がとれなくなった。飛行機に乗りたくてもいく先もなく、そもそも飛行機が飛んでないなんてこともあった。
コロナウィルスの終息が近づき、人の行動が活発になった。自分自身も5年ぶりかな、飛行機に乗った。
ただいったん流れが変わった生活様式は完全に戻ることはなさそうだ。リモートワークの普及とWEB会議により、出張回数は大きく減っているだろう。
単に今まで通り、「より高い運賃でより遠くに、さらに回数を多く飛行機に乗る」を上級ステータス維持の条件とすると多くの人が脱落する。
そういう懸念からだろうか。あるいは、本業以外の提供サービスへの誘導だろうか。ANA同様にJALも本業以外の金融などのサービス利用でもステータスアップにカウントできるような仕組みを用意する。
従来の搭乗したらもらえるマイルとは別に、カード利用、買い物などのサービス利用で付与されるLife Statusポイントが新設される。
従来はマイルだった審査基準が、Life Statusポイントに代わる。Life Statusポイントは年単位でリセットされるものではなくたまり続けるので、3年経ってJGCの基準になる、というケースもできそうだ。
なお、JALカードユーザだがJGCではないユーザのためにJGCの前段階のStatusといえる、JMB elite、JMB elite plusの新しいステータスが作られる。この2つが新しいStarグレードの第1、第2のグレードになる。
従来のグレードは廃止となり、6段階のStarグレードが開始になる。上述のようにした2つのグレードはJMB elite、JMB elite plusで、これらはJGCではない。前段階のステータスだ。
ではどういうものを買ったり利用するとLife Statusポイントがたまるのか?
4月以降に各種サービスを対象にするそうだ。
JALPAKなど旅行、JALでんき、JALふるさと納税、JAL NEOBANK。こうしてみるとJAL系だけだ。今後他社を巻き込んでいけば容易にJGCをとれるのかもしれない。
6段階のグレードになる。下図のように、そのグレードになるにはLIfe Statusポイントが必要だ。例えばJGCの一番下のThree Starの場合は1,500ポイントだ。
新しいステータスに対する特典は下記のようになっている。
JALカードCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナ本会員には、250 Life Statusポイント以上になると、JALからインビテーションが来るようだ。
JMB eliteは250ポイント、JMB elite plusは500ポイントで、空港のサクララウンジを使うことができるクーポンをもらえる。
JMB eliteは年2回、JMB elite plusは年6回のクーポンになる。
ラウンジ利用は本人のみで同伴者は利用できないことに注意。
ほかの特典は下図参照。
現行のクリスタル、サファイア、プレミア、ダイヤモンドに対応するようだ。
クリスタルは1年間で30,000マイルあるいは30回以上の搭乗で得られた。上記の試算のようにCLUB-Aカードで決済すれば27回くらいでThree Starになるので、ほぼ同等にしてるようだ。
ざっと見たところ空港での優先空席待ちが見当たらない。なくなったのかあえて書いてないだけか。
Five Star以上はこちら。
ANAのほうは保険、でんき、空港内の物販のほか、7イレブンなどの利用でもマイルを獲得できる。しかし搭乗以外の利用だけではブロンズにしてもらえず。最低限15,000マイルの搭乗が必要だ。これは従来の半分なので敷居が下がっているが、カード利用が年間300万円以上でハードルが高い。
対してJALはまだ不明瞭ではあるが、搭乗回数、マイルの縛りがなければだれでもいつかは上級会員になれそうだ。
JGCのインビテーションをもらえれば、(現制度が続く限りは)クレジットカードの発行で永続的に特典の利用ができると思われる。
なお、マイルの有効期限を撤廃すると書かれている。JGCだけなのか不明だが、ANAも見習ってほしい。
PR