年末から続くダイハツの不正品質問題。年が明けて国土交通省から3車種の取り消しを受けた。
前回の記事はこちら。
全車種に及ぶ不正を踏まえて、国土交通省は3車種の型式取り消しを決定し、ダイハツに通知した。
対象の車種はこの3つ。
ダイハツだけでなくOEMでトヨタ、マツダの車種も対象となり、ダイハツは親会社、親会社と協力関係の会社にも迷惑をかけた。
あまり聞きなれない言葉だが、型式がないと自動車を販売できないそうだ。新車を作るとまず型式を登録するのだろう。そういえば、車検証にそういう番号が書いてあったっけ。
取り消しになった理由は、型式指定の認証申請で不正があったためだ。ほかの不正は型式取り消しに至っていないが、エアバッグが開くタイミングを操作した問題もあった。安全性に不安がある、
型式が取り消された車はどうなるか。
型式を再取得しなければ再度生産をすることができない。これは理解できる。
一方ですでに販売されたものが乗れなくなる、というわけではないようだ。え、それでいいの?
安全性に問題はないの? リコールと同じ扱いなのかな。
重大な品質問題がある車種は即時使用禁止にできるよう、法律を変えるべきだ。悲惨な事故があってからでは遅い。
トヨタ(7203)の佐藤社長は今回のダイハツの問題に対して型式取り消し命令が出た日に会見した。日経から引用する。
1カ月後をめどに再発防止策と併せて新たな経営体制を公表することを明らかにした。「経営体制を見直していくべきだと考えている。ダイハツの新しい事業をリードすべき体制を提案する」と述べた。
今のダイハツの社長もトヨタからの人であるが、1か月内に経営陣の交替は可能なのだろうか。より危機を立て直せるエースを送り込むことも考えられるが、それにしても近年はトヨタグループの品質神話が揺らいだように思える。
日野自動車(7205)の不正、デンソー(6902)の燃料ポンプリコール、そしてダイハツの不正だ。
トヨタ本体からは出ていないとはいえ、グループ企業は一体経営しているはず。この状況はトヨタの品質神話も崩壊につながるだろう。
トヨタが日本を代表する企業から降りてしまったら、日本は何を売って生きていくのだろうと、考えてしまう。
PR