世間をにぎわすビッグモーター事件。
あり得ない数々の荒業により、あの手この手で収益を上げようとするたくらみが鼻につく。
改めて企業倫理とは何かを考えてみたい。
進行中の今は言うまでもないが、少したって皆が忘れたころになんだっけ?とならないように書き留めておこう。
山口県で始まったビッグモーターは中古車販売と整備を提供する非上場の会社だ。非上場=同族経営ということだ。
関西の同業を買収後も急速に規模を拡大し、いまでは全国で300支店を誇る。事件の前はTVCMを毎日のように流れていた。
社内告発や調査を通して出るわ出るわ、こんなことするのという技のオンパレード。
だけでなく、
というのもあった。まあひどい。
倫理とは、道徳と似たような言葉だ。人間は何をやってもいいわけではない。法律があるない以前に人のものを盗んではいけない、他人を殺してはいけないなど、当たり前のことがいくつかある。
これはどの国に行っても不文律で当たり前のものとされている。
それを企業にあてはめたら、企業としては最低限、やってはいけないことがある。
資本主義社会における企業とは、営利目的で成長していくことがもちろん目的だ。
だがそれは前提として、ユーザ、顧客の支持があってこそだ。
ユーザ、顧客の支持がない企業は長続きしない。
客をだますことで短期的な利益が得られたとしても、長期的には騙された客はその企業を二度と使わない。そして企業は倒産へ向かっていく。
いくつもある。特に食品は健康に直結するので問題が根深い。Wikipediaを見てみよう。
どれも歴史ある企業が賞味期限などを偽装した。船場吉兆は覚えている人も多いかもしれない。女将が息子にささやく「頭が真っ白になって」だ。
その後この企業は倒産した。
不正なことをしたのであれば、それをつぶさに明らかにし、正しく立て直して、不正なものを買わされた客に謝罪すべきだ。
それをやった白い恋人や赤福は今は通常の販売ができるようになった。
もう二度とやらない。そういう覚悟が見えたら応援してくれる人も出てくるだろう。
非上場で株式はすべて資産管理会社が保有するビッグモーターは、市場の監視がなく、またIRの公表もなく、古い社風とパワハラ文化で徹底した利益至上主義。客に向かない企業は必ずつぶれる。また、社員を盾にして守ることもない経営者も長くはいられない。
地方の小さな家族経営の会社が大きくなってしまった、弊害をすべて見せられているようだ。
この会社に再生の機会はないだろう。法的な制裁を。そして損保会社から多額の賠償請求をすべき。
保険料を上げられた全ユーザに還元するのが見抜けなかった(あるいは慣れあった)損保会社の責任だろう。
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