8月中旬にAmazonがルンバのiRobotを買収すると発表した。
報道によれば、amazonはロボット掃除機ルンバのiRobot社を買収する。負債を含めて17億ドル、日本円換算で2300億円だ。
amazonはFire HDシリーズのタブレット、Echoなどスマートスピーカ、オンデマンドビデオのFire TVといろいろ出しているが、日本でも最近はドアホン兼監視カメラのRingなども出てきた。
最近ではFire TV内蔵のテレビが出たり、ルータがEchoに対応したりとamazon以外にも技術が広まっている。
今後、Alexaを核にしたホームオートメーションを進めていくように思える。その第一歩としてロボット掃除機を手に入れたかったのだろうか。
iRobotは負債を抱えていた。ロボット掃除機は現在は競争の状態であり。ルンバが第一人者であるとしても他はもっと低価格なロボット掃除機を出してきている。
高価な(見栄を張れる)アイテムから日常で必要なデバイスになったといえよう。
価格競争になればトップシェアの会社は価格を下げて他社がいなくなるのを待つのが王道だが、ルンバにはそこまでの資金余力はなく、手をこまねいていれば他社にシェアを奪われる恐怖があったのだろう。
amazonと手を組むことで、安価なデバイスを作り出し、amazonのチャネルで販売することを期待しているのであろう。
amazonの求めるものは、家庭の中の機器、サービスがすべてamazonにつながることであろう。
今はやめてしまったようだが、Dashなどのように補充品を自動で充てんできるような機能はあればうれしい。
ただ、宅配ビジネスに対する負担が大きく、その点をどうするかは問題が残っている。
amazonは流通拠点内でラックが人間にやってくる自動化を実現していると有名だ。
テレビで何度か見たが、ラックが衝突することもなく、作業者までやってくる姿は圧巻だ。
その延長で、ルンバの技術をもとに家庭内ロボットを完成させたいと考えているのではないだろうか。アメリカではAstroというロボットを限定販売しているが、そこにルンバの技術を持ち込み、さらにシナジーを高めていきたいのであろう。
開催中のタイムセール祭りでは、ルンバも割引で売られている。
今後Echo Dotのようにルンバが安売りされるのだろうか。
PR