ミシンのブラザー工業(6448)が印刷機メーカーのローランドDG(6789)に対して敵対的な買収を開始したというニュースがあった。
ローランドDG自身が行うMBOの方針を変えたようだ。
前回の記事はこちら。
産業用プリンタを手掛けるローランドDGがファンドと組んでMBOを開始したが、その価格を上回る価格でブラザー工業がTOBを予告している。
先日のベネワン(2412)のTOBをめぐるエムスリーと第一生命のように、後からTOBを始めたとしても価格が高いほうに流れていく傾向がある。
今回も高い価格のブラザー工業のTOBに流れるのはほぼ確実だろう。
それを察したのか、ローランドDGがMBOについての方針を変更した。
ローランドDGが発表している。
発表内容によれば、MBO価格の変更意思があるか、ローランドDGからファンドに聞いたが明確な回答がなかったようだ。検討中という回答だった。
このため、ローランドDGは株主に対して、「MBOに応募するよう推奨する」態度を撤回すると発表した。
つまりブラザー工業のTOBに応募するかMBOか、株主の判断でよいといっている。
株主の立場では言われなくても自分で判断するのだが、もともとMBOはローランドDGの経営陣がやろうと始めたものだ。
MBOへの応募を「推奨する」のではなく「どっちでもいいよ」、というのは違和感がある。ローランドDG経営陣はMBOの成立をあきらめているのだろうか。
なお、そのあとでファンドの買い付け期間を3月27日までとしていたものを4月12日まで延長した。
ブラザー工業からはまだTOB期間の発表がない。
続報はこちら
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