154円超でいったん膠着している為替相場だが、ブルームバーグの記事によれば夏にかけて一層の円安の可能性が報じられている。
前回の記事はこちら。
150円をあっさり通過し、155円がまじかだ。今のところ介入の兆しがない。155円が防衛ラインという気もするが。
一方でブルームバーグによれば、夏にかけて170円の予測が出ているようだ。
フランスのソシエテ・ジェネラル銀行の話として伝えている。
記事を引用する。
米金融当局が利下げを待つ姿勢を維持すると示唆する場合、夏にかけてドルは170円まで上昇するリスクがあると、フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルはみている。
チーフ為替ストラテジストのキット・ジャックス氏は、ドルが150円を上抜けて上昇を続けていることでドル強気派が勢いづいていると指摘。過去30年間にドル円相場がオーバーシュートした例を参照すると、さらに13%動くと見込まれるという。
「1ドル=170円が実現するとすれば、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)までにあるだろう」と続けた。
ロンドン時間19日午前のドル円相場は154円50銭前後で推移している。今週は一時154円79銭と、1990年以来の高値を付ける場面もあった。
つまり、日米の金利差が縮まらない限りは円安は続くとみられている。
状況が改善するにはFOMCにて利下げに転じるという議事録だろう。それにより株式市場は再点火し、金利差縮小により円を買う動きも出てくる。
140円くらいには戻ってくるのではないか。
155円近辺は一過性のもので定着するはずがないということのようだ。
FRBが利下げしないのはインフレの懸念と聞くので、USのインフレ懸念がなくならない限りはまだこの状況は続くのだろう。
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