EUからの離脱から始まるいギルスの混迷はここにきてさらに極まった。
トラス首相がわずか44日の短命で辞任すると発表している。
2016年に国民投票によりEUからの離脱が決まり、当時盤石に見えていたキャメロン政権が崩壊。
BRexitは当時盛んに離脱を叫んでいたジョンソンらが結局首相になりたがらず、扇動政治家という印象だった。ジョンソンが拾わない政権を仕方なく拾ったのが、2人目の女性首相であるメイ首相であった。
困難の上でなんとか手続きを期限内の2020年に終えて、イギリスはEUから離脱した。
役割を終えたメイ首相は退陣し、跡を継いだのが扇動政治家と思う、ジョンソンだ。
ジョンソンの功績は何だったか?残念ながら何も浮かばない。コロナウィルスの下で規制された生活をする国民をよそに宴会をしていた写真が流れて、今年辞任した。
ジョンソンの後を継いだのが3人目の女性首相であるトラスだった。首相になるために約束した公約が足を引っ張ったようだ。
9月には発表した公約はこうだった。
公約を聞いた時点で、トラスも民衆の人気取りをする政治家、と思われた。財源の根拠がないのに口当たりのいい公約を掲げるのは、このようにできませんと撤回する羽目になる。結果が見えていた。
今回の場合は、ポンドの急落などで経済に影響が出る中、公約を撤回し、責任を取る形で辞任となった。
ニュースでは、トラスと争ったスナク氏と、ジョンソン前首相の名前が出ている。
ジョンソンに対す議員たちのアレルギーが強ければ、スナク氏が当選するだろう。
しかしスナク氏の実力もよくわからない。またも短命になるのかもしれない。
イギリスの政治は混迷を極め、経済もそれにつられている。家計におけるエネルギー費用は昨年の倍以上になるといい、ここを手当てできなければ政権交代にもなるだろう。
日本はどうだろうか。今はまだ耐えている家庭が多いと思うが、上がらない給料ではいつかは限界が来る。その時に適切な対応を行う政権であればよいが。
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