【決算】資生堂がアクションプラン 2025-2026を発表 立て直しを図る
化粧品の資生堂(4911)が利益急減で窮地に立たされている。2Q決算発表で公表していた経営戦略が発表された。
資生堂の発表
前回の2Q決算の記事はこちら。
資生堂は2Q決算にて、利益急減を報告している。決算の中で11月に経営戦略を発表するとしていたが、やっと発表された。
その内容を見ていこう。
経営戦略の内容
発表された経営戦略は以下のページにある。

資生堂 アクションプラン2025-2026 出典:資生堂 以下同じ
最優先課題はこれ。
- コア3、ネクスト5への選択と集中
- 固定費削減
- 中国、トラベルリテールの事業基盤再構築

資生堂 アクションプラン2025-2026
2026年にはコア営業利益率を現在の倍、7%に押し上げる計画だ。

資生堂 アクションプラン2025-2026
ブランド戦略は以下のもの。
- 注力ブランドの強化と戦略的な投資
- 中国、トラベリングリテールの事業基盤再構築
- ブランド育成に向けたプロセス、組織、人財強化

資生堂 アクションプラン2025-2026
コア3,ネクスト5とはこの図にあるものだ。
ここにないものが何だったか覚えてないが、TSUBAKIなどはすでに分社しているのでない。注力するブランドは国内でも海外でも売っていける固いブランドなのだろう。

資生堂 アクションプラン2025-2026
おそらく資生堂の命運を握るのは中国市場だ。
資生堂の近年の好調な決算は中国市場に支えられていた。その市場がかなり落ち込んでいるので、復活すれば決算が戻ってくるだろう。
しかし中国特有の問題(不景気)やそれに伴う安いブランドへの流出といった問題がある。
資生堂が安いブランドに注力すると資生堂というブランドが安物になり、一層収益は下がっていくだろう。
それを防ぐには高級路線への展開であるが、今の中国ではどこまで売れるか。
おそらく中国市場に代わる新たな市場を開拓するほうが早いと思うが。

資生堂 アクションプラン2025-2026
年3%の売上高の成長を計画している。売り上げ構成比はUS,ヨーロッパ、アジアの身長を見込む。
まとめ
これ以外にも、美容部員の兼任を解禁というニュースもあった。
資生堂が守ってきたことを打ち崩さないとこの苦境は脱しない。その点では踏み込んだ発表、例えば人員削減、工場閉鎖がなかったのは意外だった。
そういうコストカットをすることなく復活できるならその方がいい。
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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。
他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。