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7&iがそごう・西武の売却先を決定 売る7&iの行方と、売られる百貨店の行方

   
7&iがそごう・西武の売却先を決定 売る7&iの行方と、売られる百貨店の行方
 

報道によれば、7&i(3382)が懸案のそごう・西武の売却先を決定した。

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セブン&iの懸案

コンビニが絶好調だったセブン&iHD(3382)の事業の中でずっと赤字事業だったのが百貨店であるそごう、西武。
どちらも鈴木前会長時代にシナジーなどない中で買ったという感が強い。

20世紀の終わりの頃には消費者の買い物はコンビニに移行しており、百貨店が提供するブランドイメージは過去のものになっていた。
21世紀になり22年。百貨店事業が終わってしまった産業であることはますます加速し、丸井(8252)、JFR(3086)のように不動産業へのシフトや、三越伊勢丹(3099)のようにインバウンドありきでハイブランド中心で商うと事業内容が分かれていった。

どっちにもいけないそごう・西武は2000年頃はまだ勢いを持っていたがもはや7&iのお荷物になってしまった。
2022年2月に売却報道が出ており、株主からの圧力は相当高まっていた。

売却先の決定

そしてやっと売却先が決まったという。
読売新聞によれば、

  • そごう・西武をフォートレス・インベストメント・グループに売却する
  • 売却総額は2000億円を超える
  • フォートレス・インベストメント・グループはヨドバシHDと提携する

つまりファンドがいったん買うものの、転売あるいはテナントとしてそのテンポをヨドバシに渡すということだ。
池袋や渋谷、千葉の駅前一等地にヨドバシが進出することができるようになる。
百貨店の業態はJFRのように不動産業に変わって、メイン店舗をヨドバシにして、他を収益性のいい、例えばインバウンド向けのハイブランドに集中するのではないだろうか。

株価の反応

大きな変化は見えないが、2月の売却のうわさの時点で株価は2016年頃の高値まで戻した。コロナウィルスによる低迷から脱した。

7&i 株価 221125

7&i 株価 221125

赤字事業を切り離すことができた7&iは、得た資金を国内コンビニや北米のコンビニ事業に投資するそうだ。
国内のコンビニが飽和している中で、成長を続けるには海外に行くしかないだろう。
いつまでセブン&iの成長は続くか。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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