ソフトバンク系列のPayPay証券が積み立てNISAに対して大きなキャンペーンをぶっつけてきた。総額10億円のポイント還元のキャンペーンが1月1日から開始。
3月31日まで続く。証券会社を利用するユーザの勢力図は変わるか?
以前はOne Tap Buyだった。名前の通りのスマホで数ステップで購入が完結するという売りで人気を集めていた。
LINEとYahooの統合に関連して、名称をPayPay証券と変えて、PayPayとの連携を打ち出してきていた。
1月から始まる新NISAで各社はサービス料を0円にしたりでユーザ獲得に励んでいる。日本ぁ分も投信も米国株も今や手数料0円で購入できる。
そうなってくると収入減がなくなるので体力のない証券会社はついていけず手数料0円の競争からは脱落する。ユーザはそんな証券会社から逃げ出し、ますます大きな証券会社にユーザは集まっていく。
そんな危機感が秋口からひしひしと伝わってくる。ネット証券大手5社の動向は見てきたが、5社以外の動きはノーチェックだった。
そんな中でPayPay証券が大きなキャンペーンをぶち上げた。
今までも証券会社講座を開くと1,000円もらえる、といったキャンペーンはあった。今回のものはそれがPayPayでもらえるだけだ。
もらえるだけといってしまうと誤解があるかもしれないので詳細を見ておこう。
PayPay証券株式会社(以下、PayPay証券)がPayPayアプリ内で提供するミニアプリ「PayPay資産運用」において、NISA口座で投資信託の「つみたて購入」を行ったユーザーに対し、PayPayマネー・クレジット(旧あと払い)・PayPayポイントによる「つみたて購入」を行った投資信託の購入金額に相当する残高(PayPayマネー、PayPayポイント)の利用額、または「クレジットつみたて」の利用額の最大10%のPayPayポイントを付与するキャンペーンをNISA口座での取引提供開始の2024年1月1日から3月31日まで実施します。
さらに同期間で、「つみたて購入」を行う毎に2回に1回の確率で、利用金額に相当する利用金額の最大100%または0.5%のPayPayポイントがもらえる抽選キャンペーンも実施します。
まとめると、
試算してみよう。10%のポイントバックは月の上限が1,000ポイントなので、10,000円相当の基準価額の投信を購入する。これ以上の金額の購入に対してのポイント付与はない。
一方で2回に1回の確率で全額ポイントバックの上限は10万ポイントだ。
確率の理論通りに1等が出るとして、20万円分の基準価額の購入で1等10万ポイントと2等500ポイントを得られる。3か月間なので1か月で平均66,667円だ。
毎月66,667円使うと、上述の10%ポイントで1,000ポイントもらえる。
つまり20万円の基準価額の投信を購入したら、最大で103,500ポイントがもらえる。投信の基準価額が変動なしであれば51.8%程度のポイントを得られる。
お得といえそうだ。
上記のように書いたが、いくつかリスクがある。
仮に購入後10%基準価格が下落したら20万円で買ったものが18万円になる。41.8%程度のもうけになる。ウクライナ戦争のような紛争が起きて半額になったら目も当てられない。
20万円の余剰資金がある人にはお勧めだが、あともう一つ。
PayPay証券に新NISA口座を開設すること
が条件だ。12月も半ばになる時期にまだ口座開設していない人が対象になるので、ライバルは少なそうだ。しかしこのブログを見ていただいている人には未開設の人は少ないかも。
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