周知のように日経平均があれあれよと上がって、33年ぶりに31,000円台を回復。
昨今の株価上昇のトリガは、バフェットの発言からだろう。
4月下旬の著名投資家であるバフェット氏の来日と発言からこの相場は始まった。
バフェット氏はすでに日本の商社5社に投資をしており、保有を増やすという。続いてどこを買うか?という噂で持ちきりだ。
当時の経緯は日経電子版参照。
この情報を契機に、欧米の資金が一気に日本に流入した。
アメリカは利上げによる株価下落と3月からの銀行破綻による金融不安が付きまとう。
ヨーロッパは長引くウクライナ危機により、どの国も明るい材料がない。特にドイツは安いロシアのガスをもとにした経済成長であったので、逆風が続く。
消去法で日本に投資が集まったということのようだ。
東証が毎週の株売買の株数、金額を発表している。
これによれば株価の直近の底だった1月も5月8日週も海外勢の委託における割合は、売りも買いもだいたい70%だった。1月からずっと買い越しではある。
つまりバフェットの発言があっても売買する株数も金額もたいして変わっていない。
あれ?
バフェットの発言で売買量が増えたのではないの?
日経平均の推移を見ても、売買量が画期的に増えた、とは見えない。売買数は伸びているが、3月と同じくらいだ。日経平均は当時は27,000円強だった。
数字で根拠を見つけることができなかった。となると今の相場はみなが熱気をもって株価を上げる相場、といえる。
熱気だけの相場はバブルにも通じる。いつか弾けて消えてしまう。
そろそろ売りたいものを売って、手じまいの時期なのだろうか。Sell in Mayとは昔からのことわざだが、5月は後7営業日しかない。
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