3月の日銀のゼロ金利政策終了に伴って、ジワジワとインフレが進む。短期金利はすでに上がって銀行金利が上がっているが、とうとう長期金利も上がりだした。
ずいぶん前に読んだ本で知ったが、日本の長期金利はマーケットに連動せず、日銀などに操作されて、低い状態にされていたそうだ。
長期金利が上がることで日本経済の破綻につながるという恐れからそういう対応をしていたようだ。
長期金利の代表例は10年物の国債利回りで、とうとうデフレを脱却しインフレの時代が始まる。
NHKの記事によれば、
国債は、価格が下がると金利が上昇するという関係にあります。
長期金利が1%台をつけるのは2013年5月以来、およそ11年ぶりです。
日銀が金融政策の正常化を早めるという見方が出ていることに加え、アメリカでの早期の利下げ観測がいくぶん後退してアメリカの長期金利が上昇したことから、これに連動する形で日本の国債を売る動きが強まっています。
国債が売られ→価格が下がり→その結果長期金利が上がるということだ。
国債が売られるのはその国の信用問題なので、上述のように今までは日銀などは必死になって支えてきた。
しかしインフレの時代を迎えるにあたり、過去の安い金利の国債を売って、より高い金利の国債に乗り換える動きがあるのだろう。
あるいは国債以外に魅力的な、そう、アメリカの国債に乗り換えるのかもしれない。
1%超えは11年ぶりというが、遠からず2%超えに至るだろう。
そうなったときに短期金利に連動する貯金、住宅ローンの変動金利は別として、35年固定の住宅ローンなどにも金利上昇の影響が出てくる。
預金の上昇は歓迎だが、借金の金利上昇も甘受しなければならない。余裕をもって謝金は返済できるようにしなければいけない。
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