報道によれば、NANDフラッシュメモリ製造のキオクシアが上場に向けてファンドが銀行団と交渉を開始したそうだ。
読売新聞によれば、キオクシアの出資元のファンドが、銀行団と上場に向けた交渉を開始したそうだ。
1兆円超を融資している銀行団に対し、上場の検討を伝えた模様だ。キオクシアは、返済期限が6月に迫る最大9000億円規模の借り換えに向けて、成長戦略を示すことが求められている。
2021年からWDとの合併話が何度も出ては流れ、今もその交渉中という。
その根本原因はすべて借入金にあるようだ。まずは上場して資金を得て、借入金の清算の考えているのだろう。
あるいは半導体製造は巨額の投資を続けないと競争から脱落する。かつて東芝がDRAM製造から撤退した原因も設備投資を怠ったからといわれている。
その轍を踏まないためにも、キオクシアは巨額投資をしたいはず。しかし業績が悪く捻出できない。銀行団も買追加融資は無理だろう。
だからWDとの合併話や、今回の上場で資金を得たいのであろう。
何年前だったか思い出せないが、一度キオクシアは上場を申請してIPOの審査に乗っていた。ただ当時の市場の市況が良くなく、上場時の価格が思い描いた資金調達に達しそうにないと判断したそうで、上場を中止した。
その後NANDフラッシュメモリの価格下落になり、現在に至る。
今回はどうやら資金面で余裕がないようだ。待ったなしのキオクシアは上場に進むのだろうか。上場になったら今年最大規模のIPOになるのかな。
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