NISA口座を活用する個人投資家の活動が株価を下支えしている。4月のトランプ関税による暴落時にNISA口座での買い付けは6800億円を超えるそうだ。
NISA口座買い付け 6800億円超 2504 出典:日経
3月末から4月初めの2週間で、ネット証券大手5社のNISA口座で6800億円の買い付けがあった。円相場の上昇などで株価の急落があった24年8月(7977億円)の85%に達する。長期目線の投資行動が根付き始めた傾向がうかがえる。
昨年8月の暴落時も8000億円弱の買い付けがあったそうだ。個人投資家に長期投資の行動が根付いてきたようだ。
よく言われる、株の買い方には2通りある。順張りと逆張りだ。今回の行動は逆張りといえる。
逆張りとは、株価は持ち直すだろうかあ、下げている今は絶好の買い時だと考えて、買いまくる方式。
順張りは逆にm、株価が上がってきたから今後も上がり続けるだろうと考え、追従して買う方式。
順張りが大きな流れに身をゆだねて、流されていくのに対して、逆張りは大きな流れに逆らって我が道を行く。そういうイメージだ。
投資を始めたころ、どういう買い方がいいのかわからず、適当に買って損をすることが多かった。
そのうちに順張り、逆張りという概念がわかり、資金が限られる個人投資家には逆張りしかないだろうと考えて、なるべく株価が下がったところで買うようにしている。
おそらく多くの個人投資家もそうだろう。(それが今回のニュースの結果だ)
株価が下がって買っていいことには条件がある。
いわゆるオワコンな製品、サービスしか持たない企業ならば、いくら株価が下がっても買い時ではない。買ってはいけない株だ。
逆に以下の条件なら状況を見て買ってよいだろう。(必ず買ってよい、ではない)
このリストは自分が経験の書いているので、判断は自己責任でやっていただくとして、上から下の順に慎重に調査が必要になる。
例えば、一番上の他国の問題。今回のニュースなどはこれに該当する。しばらく景気が悪くなる可能性はあるが、数年経てば復活するだろうと予想できる。
2つ目は同業他社の問題で、連想売りというやつだ。注目している企業に問題がなければ安くなった株価はチャンスでしかない。ただし、業種全体にかかわる問題があれば注目の企業の決算も悪くなるだろう。そういう場合は手を出さないほうがいいだろう。例外的にコロナ禍ちゅうの航空、外食サービスは軒並み悪かったが、今は復活している。
3つ目は株価に反映されない場合もある。最近ではオリンパスの経営者が逮捕されたという話があった。経営者個人の問題で会社には関係ない。経営者が入れ替われば業績は予定通り上げていけるだろう。
4つ目は、昨年の今頃、グリコがシステムの不具合のためチルド製品の出荷ができなくなって、プリンが店頭から消えた。今は復活しているが、昨年の決算には大きな影響があった。不具合を解消後は生産は問題ないが、店頭に並べるチャンスが減っているかもしれない。業績へずっと続く影響があるかもしれない。
自分が昨年買った例では、KADOKAWAがサイバー攻撃のために活動できず株価を下げていた。そこに近い株価で購入し、その後はソニーGの出資もあって一時は倍くらいになった。
NISA口座で逆張りで買い付ける個人投資家が多くなった。これからはこういうイベントでは買いに向かう人が多くなるだろう。
皆が逆張りに走ったら順張りもいいのだろうな。
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