不景気といわれるこの30年くらいの日本で元気であり続けたのは車とゲームくらいだろうか。
車の方はEVへの代替わりでそろそろ暗雲が立ち込めてきた。
ゲームの方は相変わらず元気だが、そんな気分を吹き飛ばすニュースが来た。
マイクロソフトが老舗のゲーム会社であるアクティビジョンを買収すると発表した。
その総額は687億ドルで、日本円で7兆8700億円。巨額な買収だ。
これがなぜソニーを直撃したかというと、ソニーのプレイステーションで人気のあるゲーム、コールオブデューティシリーズの供給がアクティビジョンであり、マイクロソフトはプレイステーションのライバルであるXBOXを供給しているからだ。
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マイクロソフトがアクティビジョンを買収する→ソニーのプレイステーションにゲームを供給しない→プレイステーションの売り上げが落ちる、という連想から株価は下げたようだ。
株価とは実にこんな安直な連想でも上げ下げする。それゆえそこに付け込んで大儲けをする人もいるのだが。
ソニーのIR情報によれば、2021年度のゲーム&ネットワークサービス事業は売り上げが2.9兆円、利益は3250億円。ソニーグループ全体は売り上げが9.9兆円、利益は1兆円の見込みだ。
実に売り上げ、利益ともに30%を占めるゲーム&ネットワークサービスを揺るがすニュースだけに株価が大きく反応した。
アクティビジョンも普通の会社だ、ビジネスチャンスがあれば親会社に意向を確認してプレイステーション向けに販売を続けるだろう。
マイクロソフトがプレイステーションをつぶしたいとでも思わない限りは、アクティビジョンの業績を悪くする以外の何物でもない。わざわざ意地悪をするような会社でもないだろうからソフトは供給され続けると思う。
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