株の高速取引が普通に行われるようになってもう何年だろう。
高速取引で初の課徴金が出たそうだ。
証券取引等監視委員会の発表によれば、株の高速取引により誤認取引を行ったとして、取引業者のUSのクアッドアイに対して金融商品取引法違反で課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告した。
クアッドアイが設けるためにやった取引は以下の通りだ。記事から引用する。
立会時間中に引け条件付き注文の発注株数又は口数(以下「株数等」という。)が買い側又は売り側に偏っているために引値が上昇又は下落することが想定される状況において、引け条件付き注文の発注株数等の少ない側に引け条件付き注文を発注することにより、引け板に表示される引け条件付き注文の発注株数等の買い側と売り側の偏りが減少した状況を作出した上で、引けの直前に、自ら発注した引け条件付き注文と売買が反対となる側にIOC注文(注)を発注して即時に約定させるとともに、同引け条件付き注文のうち、その発注株数等から同IOC注文の約定株数等を差し引いた株数等分の取消しないし株数等を減少させる変更注文(以下「取消し等」という。)を行うことにより、引けにおいて残した引け条件付き注文を自らに有利な価格で約定させ、引け直前に約定させたIOC注文との価格差により利得を得るという有価証券の売買取引等を実行する電子情報処理組織を用いた高速取引行為により、自らに有利な株式等の売買を行うことを企て、
なあるほど。例えばこういうことかな。
買い注文がなくなれば約定価額は下がるのだが、市場は閉じているので翌日の株価に影響があるのみ。
USではこういう取引も許されるのかなぁ。
課徴金は790万円とのこと。
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