バブル期の最高値が防衛線になって下落すると思っていたら、あれれ、日経平均は史上最高値を更新し、39,098円をつけて終わった。
でも注意してみると、この先の上昇が期待できないかもしれない兆候が見えている。
日経平均はバブル期の最高値をずっと更新できずにいた。1989年につけた最高値は38,915円。
バブルではない、と書いたが、半導体に関する銘柄はバブル状態といえそうだ。
NVidiaの好決算に象徴されるように、AIに関する半導体銘柄は好調だ。今後の期待を込めて株価は上がっている。
レーザーテック(6920)が41,000円、アドバンテスト(6857)が7,088円、東京エレクトロン(8035)が36,580円と高い。
期待以上に株価が上がる状態がバブルといえる。どこかで期待が裏切られると、株価は反転するだろう。半導体バブルの動向に注視が必要だ。
日経平均は東証に上場する225の銘柄から構成されている。詳細はこちらを参照。
一方で東京証券取引所に上場する銘柄はここの情報によれば、プライムが1,655、スタンダードが1,613、グロースが564とおよそ3,900もある。
日経平均で日本の株価の動向のおおよそは把握できるとしても、実態とはかなり異なる構成といえよう。
つまり日経平均が上がっても個別銘柄のほとんどは上がっていない。一部の株価が高い=富のウェートが重い銘柄のみが上昇しており、そのおかげで日経平均が史上最高値を更新したといえる。
自分は毎週末に持っている銘柄と関心がある銘柄=今後の投資対象候補の株価を記録しているが、2週間前から日経平均は2,000円(約5%)も上昇している。連動してあげている銘柄もあるが、半導体と関係ない銘柄でそんなに上昇していない銘柄が目立つ。
例えば資生堂(4911)は1%の上昇、JR東日本(9020)は0.8%だ。ヤマダHD(9831)では2%の下落だ。個々のの銘柄の株価にはそれだけの理由があるが、半導体銘柄と明らかに傾向が異なる。
12月期の決算はほぼ出そろったので、次の決算発表までは企業業績の好調さを支えとした株価上昇はないだろう。
以上から、半導体銘柄ありきの日経平均の上昇であり、今後の上昇は関連銘柄の動向次第。
いつ反落するかは読めないが、高いところではせっせと売って利確し、現金を保有するように努めている。
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