
通販大手のジャパネットHD(非上場)が家電メーカーのツインバード(6897)にTOBを提案している。
ツインバードは合意していないと反発している。この動きの背景は何か。
MBO、TOBなど企業買収のまとめはこちら。
ジャパネットは誰もが知る通販大手だ。テレビで見る先代社長の人柄で大きく成長した。意外にも上場していないようだ。
一方のツインバードは結構前から認識しているメーカーではあるが、主戦場は家電大手がやらないニッチな領域と記憶している。
家電大手が売却などで家電事業から撤退し、存在感が大きくなったのだろうか。
ジャパネットHDがツインバードに対してTOBを実施すると発表している。ツインバードの同意が前提だ。一方のツインバードは合祀していないそうだ。


ツインバード ジャパネットHDがTOB実施 2606 出典:読売新聞
計画では、ジャパネットが10月下旬から12月上旬にかけて1株当たり800円で買い付け、完全子会社化を目指す。買い付け価格は19日の終値(391円)の2倍超に当たる。ジャパネットは、技術力を持つツインバードを傘下に収めることで製品設計や製造面で相乗効果があるとみている。 ツインバードは1951年創業で、2026年2月期の売上高は89億円。掃除機など小型家電に強みを持つ。
結構な金額で買収するつもりのようだが、その目的は家電小売りのノジマ(7419)が日立(6501)の家電事業を買収したことと同じ匂いがする。
あの発表では、ノジマは日立の技術力でPB商品を作り、販売を強化するとしていた。ノジマにしては珍しく、シナジーがある買収だ。
ジャパネットHDも同じことをやろうとしているのではないだろうか。非上場なのでノジマと比べられないが、家電メーカーで国内に残っているのはパナソニック、シャープぐらいか。パナソニックは手放さないだろうし、シャープはよほど業績が悪くならない限りないだろう。となるとパートナーは下位ランクの中小の家電メ-カーになるのだろう。
あと何社家電メーカーといえる企業が日本にあるのかわからないが、おそらくその中では最もジャパネットHDと合う相手がツインバードだったのだろう。
ノジマの動きだけでなく、ヤマダHD(9831)とエディオン(2730)の統合話もジャパネットを突き動かしたのかもしれない。
ジャパネットHDはこの2社のように統合する相手がいないし、なにもしなければ小売りランキングで買いに甘んじることになる。
規模を統合で大きくできないなら商品力で大きくなっていくしかないと、考えたのだろうか。
ジャパネットHDまで動き出した。ビックカメラ、ヨドバシカメラも安泰ではないだろう。年末までになにか動きがあるかもしれない。
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