
自分の投資方針の整理のために始めた決算情報のまとめ。これを使って、同業の比較をしていく。
今回はデパート4社を比較する。どの会社もインバウンドが低調になっており、先行きが良くない。そんな中でも高島屋がCB償還で赤字転落とか、三越伊勢丹は意外に好調とか。
Jフロントリテーリングのまとめはこちら。
前回の記事はこちら。
まずは対象の4社の通期決算の情報。JFRと高島屋は2月、三越伊勢丹と丸井Gは3月決算であることに注意。
JFR(3086)は大丸と松坂屋を有する。傘下にはPARCOもある。
高島屋(8233)は関西に強い。CBの償還で2回の通期下方修正を発表に通期で利益は赤字になった。
三越伊勢丹(3099)は傘下に三越と伊勢丹を持つ。デパートが強かったのでコロナ禍ではひどい決算だったが復調した。個客で勝負している。
最後に丸井Gはデパートというよりはフィンテック企業になっている。このためインバウンドの影響をあまり受けてないようだ。
この4社では上の2社が減益、三越伊勢丹と丸井Gは増益だ。
決算月は三越伊勢丹のみ3月なのだが、大きな差ではないのでそのまま比較する。
通期決算の表を横に並べたものだ。
| JFR | 高島屋 | 三越伊勢丹 | 丸井G | |
| 2026年2月期 通期決算 | 2026年2月期 通期決算 | 2026年3月期 通期決算 | 2026年3月期 通期決算 | |
売上高 | 12,904.9 | 10,322.9 | 5,456.3 | 2768.6 |
営業利益 | 4,450.9 | 535.2 | 800.2 | 502.1 |
経常利益 | 506.0 | 568.8 | 865.9 | 426.5 |
親会社に帰属する 当期純利益 | 282.8 | -81.9 | 761.0 | 284.8 |
前年同期比 | ||||
売上高 | +1.7% | -0.0% | -1.8% | +8.8% |
営業利益 | +0.7% | -6.9% | +4.9% | +12.8% |
経常利益 | -5.4% | -5.8% | -1.7% | +6.8% |
親会社に帰属する 当期純利益 | -31.7% | +44.1% | +7.1% | |
1株当たり純利益 | 112.93円 | -27.44円 | 213.96円 | 158.35円 |
通期配当 | 54円 | 34円 | 70円 | 131円 |
株価 | 2581.5円 | 1996円 | 3200円 | 3019円 |
配当利回り | 2.1% | 1.7% | 2.2% | 4.3% |
株主優待 | 10%割引券 (50,000円相当) | 10%割引カード (15,000円相当) | 株主優待カード 10%割引 (最大30,000円相当) | なし |
配当+株主 優待利回り | 21.5% | 9.2% | 11.6% | 4.3% |
配当性向 | 47.8% | 未定 | 32.7% | 82.7% |
時価総額(億円) | 6984.6 | 6298.7 | 11757.7 | 5544.7 |
| JFR | |
| 2026年2月期 通期決算 | |
売上高 | 12,904.9 |
営業利益 | 4,450.9 |
経常利益 | 506.0 |
親会社に帰属する 当期純利益 | 282.8 |
前年同期比 | |
売上高 | +1.7% |
営業利益 | +0.7% |
経常利益 | -5.4% |
親会社に帰属する 当期純利益 | -31.7% |
1株当たり純利益 | 112.93円 |
通期配当 | 54円 |
株価 | 2581.5円 |
配当利回り | 2.1% |
株主優待 | 10%割引券 (50,000円相当) |
配当+株主 優待利回り | 21.5% |
配当性向 | 47.8% |
時価総額(億円) | 6984.6 |
| 高島屋 | |
| 2026年2月期 通期決算 | |
売上高 | 10,322.9 |
営業利益 | 535.2 |
経常利益 | 568.8 |
親会社に帰属する 当期純利益 | -81.9 |
前年同期比 | |
売上高 | -0.0% |
営業利益 | -6.9% |
経常利益 | -5.8% |
親会社に帰属する 当期純利益 | |
1株当たり純利益 | -27.44円 |
通期配当 | 34円 |
株価 | 1996円 |
配当利回り | 1.7% |
株主優待 | 10%割引カード (15,000円相当) |
配当+株主 優待利回り | 9.2% |
配当性向 | 未定 |
時価総額(億円) | 6298.7 |
| 三越伊勢丹 | |
| 2026年3月期 通期決算 | |
売上高 | 5,456.3 |
営業利益 | 800.2 |
経常利益 | 865.9 |
親会社に帰属する 当期純利益 | 761.0 |
前年同期比 | |
売上高 | -1.8% |
営業利益 | +4.9% |
経常利益 | -1.7% |
親会社に帰属する 当期純利益 | +44.1% |
1株当たり純利益 | 213.96円 |
通期配当 | 70円 |
株価 | 3200円 |
配当利回り | 2.2% |
株主優待 | 株主優待カード 10%割引 (最大30,000円相当) |
配当+株主 優待利回り | 11.6% |
配当性向 | 32.7% |
時価総額(億円) | 11757.7 |
| 丸井G | |
| 2026年3月期 通期決算 | |
売上高 | 2768.6 |
営業利益 | 502.1 |
経常利益 | 426.5 |
親会社に帰属する 当期純利益 | 284.8 |
前年同期比 | |
売上高 | +8.8% |
営業利益 | +12.8% |
経常利益 | +6.8% |
親会社に帰属する 当期純利益 | +7.1% |
1株当たり純利益 | 158.35円 |
通期配当 | 131円 |
株価 | 3019円 |
配当利回り | 4.3% |
株主優待 | なし |
配当+株主 優待利回り | 4.3% |
配当性向 | 82.7% |
時価総額(億円) | 5544.7 |
注目すべきところは以下の点か。
時価総額と売り上げの規模は連動しない。三越伊勢丹が他社の倍近くあるが、売り上げは3番手だ。
4社の2月/3月通期の決算を比較する。


2025年度通期決算比較 デパート売上高 JFR、高島屋、三越伊勢丹、丸井G


2025年度通期決算比較 デパート純利益 JFR、高島屋、三越伊勢丹、丸井G
他の3社はCB償還の高島屋を除くと、三越伊勢丹は復調が見られ、JFRは下げている。
安定して収益がみられるのは丸井Gのみだ。丸井Gはもうデパート企業ではなく、フィンテックで儲ける会社なのだ。
赤字に転落した高島屋に投資するとしたら、逆張り方針の場合だろう。今が底と信じるなら買いこむといい。
一過性のものと思うので、余剰資金があるなら高島屋に投資する意味はありそうだ。
安定した配当が欲しいなら、高配当銘柄である丸井Gがいいだろう。年間131円の配当で利回りは4.3%前後と高い。一方で丸井Gは株主優待はなく、他の3社は普段の買い物で割引を受けられる。
普段の買い物をお得にしたいなら、近くにあるデパートの企業がいいだろう。近くになくてもネットストアでも割引があるかもしれない。
そういう買い方もないのなら、デパート銘柄は選ばなくてもいいのではないだろうか。
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