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【2Q決算】イオングループが決算を発表 人件費高騰などで減益

   
【2Q決算】イオングループが決算を発表 人件費高騰などで減益
 

イオン(8267)とその傘下の企業が中間決算を発表している。大きな流れでは減益。自分が持つイオンファンタジー(4343)とミニストップ(9946)も見ていく。

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イオンの業績

イオングループの連結決算から見ていこう。

イオン 2025年度Q2決算

イオン 2025年度Q2決算 出典:イオン 以下同じ

グループ全体では中間期の売り上げが4兆9,994億円、前年比2,881億円の増収。しかし経常利益は898億円と、前年比-221億円の減益。
純利益は54億円と前年比-179億円。純利益は-76.5%とまあひどい。

イオン 2025年度Q2決算

イオン 2025年度Q2決算


中間期で見ると、営業収益、経常利益は上がっているのでビジネスはうまくいっているのだろうが、なにせ利益が上がっていない。
昨今の物価高によるコスト増が原因なのだろう。

イオン 2025年度Q2決算

イオン 2025年度Q2決算


イオンのいくつかのセグメントを見ていく。
GMS事業はスーパーマーケットなのだが、営業損益はー82億円と大きく減益だ。その原因は右下のグラフにあるように、利益122億円を打ち消す人件費-137億円が最大の原因だろう。
これは春先にニュースにあったが、パート社員を含めた全員が賃上げをするという英断によるものだ。
予想通り短期的には決算の数字が悪くなった。

イオン 2025年度Q2決算

イオン 2025年度Q2決算


この図にコストアップの原因が書かれている。通期では水道光熱が100億円、物流費が40億円、人件費が650億円も前年より上がる。あわせて790億円だ。
これらが前年並みであれば、今年度も大きな増益だったのだろう。

イオン 2025年度Q2決算

イオン 2025年度Q2決算


通期では営業収益を10兆円と見込む。純利益は460億円と、中間期の約10倍を見込む。下期に相当の予算を設定しているということだ。
何か勝算があるのかな?目標は高く持つ必要があるのだが、この数字は難しそうに思える。

決算発表を受けて、イオンの株価は下落した。

イオンファンタジー

イオンファンタジーは、イオンモールに出店するゲーセン企業や子供が遊ぶ広場を運営する。コロナで客が途絶えた時にはひどい決算だったが、今はどうだろう。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算 出典:イオンファンタジー 以下同じ

売上高、営業利益ともに過去最高となった。売上高は439億円と7.5%の増加、しかし経常利益は20億円と-17.5%の減益。原因は為替差損のようだ。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

営業利益の増益は既存店の売り上げ増が貢献している。やはりコロナ明けによって客足が戻ったためだろう。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算


イオンファンタジーは日本だけでなく中国やアジア各国に進出している。国内とアセアンは好調だが、中国はご存じのようにいまいちだ。
不動産バブルがはじけ、どうにもならない状況だ。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

店舗はどうだろう。好調を裏付けるように、日本、アセアンの出店を進め、中国は閉店を加速している。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

売り上げの内訳は、コロナ中に始めた戦略的小型店の貢献があるようだ。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

小型店には最近観光客に人気のカプセルトイ店がある。クレーン店も人気だ。

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

イオンファンタジー 2025年度Q2決算

最後に中国はどうだろう。年間で50~60店舗を閉めるという。これで黒字にもっていくつもりだが、中国の変容はその程度ではカバーできない気がする。

中国リスクがあるが、既存店の増益でイオングループも支えそうだ。

ミニストップ

イオングループのコンビニ事業を担当する。コンビニといえば同じ時期に7&iがグループ再編を発表した。

ミニストップはどうだろうか。


まずは表から。

ミニストップ 2025年度Q2決算

ミニストップ 2025年度Q2決算 出典:ミニストップ 以下同じ


営業総収入が売り上げだろうか。445億円で前年比9.3%、純利益は-6.8億円で大幅な減益。

ミニストップ 2025年度Q2決算

ミニストップ 2025年度Q2決算


売り上げの指標はどうだろうか。
客数、客単価をみると前年度とほぼ同じ。販管費も大きな差はない。
従って普通なら純利益も同じになるはずなのだが、

ミニストップ 2025年度Q2決算

ミニストップ 2025年度Q2決算

営業利益を5年前から追っていくと、22年度に黒字になったものの、それまでは赤字だった。かなり大きな赤字だ。
今年度の赤字予想は21年度よりも少ない。少ないからといって赤字ではある。黒字転換の施策はどうだろう。

ミニストップ 2025年度Q2決算

ミニストップ 2025年度Q2決算

これは知らなかった!人材不足なのか。パートタイム労働者の数が足りないだけでなく、店長が不在の店舗も多い。
それで店が回るのだろうか?時短営業になり、人件費高騰の原因になっているようだ。

ミニストップ 2025年度Q2決算

ミニストップ 2025年度Q2決算

通期では売上高900億円、純利益4億円を目指す。今回の赤字は下期で挽回するそうだ。
イオンもそうだが、下期に頑張れるほどの理由があるのかな。おでんでそんなに儲かるのかな。

上記3社とも株主優待に積極的だ。
イオンはオーナーズカードで買い物の金額から現金で還元、イオンファンタジーはゲーセンで使える交換チケットと新米、ミニストップはソフトクリームのチケットだ。

どれも手放せない定番の優待株。配当も頑張ってほしい。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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