年明けからのNVidiaの株価上昇は異様なのだが、とうとう時価総額世界一になった。この先どうなるのだろう。
1月からもNVidiaの株価が上がっている。10分割してもその勢いは止まらない。
それは世界中のAIを提供する企業、AIを使う企業がGPUを欲しているからだ。
GPUはもともとはGraphic Processor Unit、つまりPCのCPUに対してグラフィックを専門に扱うプロセッサだ。
NVidiaは早くからGPUをグラフィック以外に使うことを考えていたようで、並列演算が得意なことからAIに向いていることを認識していた。
ちょうどディープラーニングが使えるとわかってきた2010年代からNVidiaの躍進は始まった。
当初は数あるPC向けグラフィックボードに載せるチップメーカの1つでしかなかったのに、AIブームに乗ってこの6月にとうとう時価総額は3兆3,340億ドル、526兆円になった。
ここしばらくは時価総額世界一はアップルが一位だったがiPhoneの失速で伸び悩み、AIで攻勢をかけるマイクロソフトに抜かれた。そのマイクロソフトをあっさり抜いてしまった。
下のグラフをみればわかるが、2023年6月にはNVidiaの時価総額は1兆ドルだったが、株価の高騰で1年で3倍以上になった。
NVidiaのGPUを使うAIライブラリは業界の標準になっている。これを覆すような勢力は今のところいない。インテル、AMDあたりが連合しても現状を変えることは難しいだろう。
当分はこの状況が続くとしたら、NVidiaの株価はいったい何倍になるのだろう。
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