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【JOB型雇用】NECが4月から開始 新卒採用でもジョブマッチング採用を推進

   
【JOB型雇用】NECが4月から開始 新卒採用でもジョブマッチング採用を推進

電機大手の一角のNECが4月からJOB型雇用を始めると発表した。合わせて2025年の新卒採用でもジョブマッチング採用を行うそうだ。

JOB型雇用とは

USでは一般的な雇用形態だ。かつてUSも日本のように終身雇用制度だったが、日本からの輸出で国内産業がだめになった1980年代からJOB型雇用に移行した。
日本もその道をたどっているようだ。

終身雇用とは、いわば就職ではなく就社。定年になってリタイアするまで、一つの会社で働き続けることだ。右も左もわからない新人を育てて、会社の必要な人材にしていく。膨大な時間が必要な代わりに、その会社に合った人材で構成できる。
新入社員で始まって、最後には社長になる夢を見ることができる。

一方でJOB型雇用は中途入社に適した制度だ。必要な人材のスキルを定義し、その人材を探す。人材はプロのみが対象だ。そこには何もできない新入社員は存在できない。経理のプロ、AI開発のプロ、営業のプロ、果ては経営者のプロだ。
この制度では必要な人材の定義に対して報酬が決められる。保有スキルが変わらない限り、報酬も変わらない。
数年働けば役がついて報酬が上がる、終身雇用の制度とは異なり、基本的には永久に変わらない。
そしてUSでは、昇進すること自体が滅多にない。昇進したければ、他社に今よりも上の薬を求めて転職するしかない。

NECのJOB型雇用制度

NECが上記のJOB型雇用と全く同じとは思ってない。日本の中でいきなりUSと同じことを短時間でやれば混乱するだけだ。
従い、昇給、昇進がないとか、何もできない新入社員は雇わない、ということはないと思う。
おそらく、一部の職種で中途採用をするために開始したのだろう。
と思っていたが、対象は全社員と言うじゃないか。全社員の現状のスキル、役をJOBとして定義し、スキルが上がったら昇進、昇給するということか。

一方で新人採用は、JOB型を進めているようだ。2025年度は7割を内定時に部門と職種を決める「部門×職種別採用」で行う方針だ。
いつかは100%になるだろうし、他社もこの傾向が進むだろう。

NEC JOB型採用 2025年

NEC JOB型採用 2025年 出典:NEC

学生は何を研究すればいいのか

こうなってくると学生時代に何を勉強したか、専門性はあるのかと問われることになる。
理系の学生は、今はAIが人気だろう。AIの研究をした学生は引く手あまただ。では他の分野の研究をした学生は不要だろうか。

答えはNOだ。今人気の分野が10年後も人気とは限らない。10年経ったらAIに関する仕事の殆どはAIで賄われ、かなりできる人を除けば人材は必要ないだろう。
今流行りのDeep Learningはもとを辿れば1980年代から90年代に考えられたニューラルネットの仕組みだ。当時から極めていれば今頃は第一人者だろう。でも誰もそんな先のことは予想できない。同じように今は注目されてない分野が10年後、20年後に注目されているのかもしれない。

終身雇用なら、業界の花形分野の変更に合わせて企業が人員の再育成を考えてくれるが、JOB型は新しいスキルを得る責任は個人にある。
これから大学に入って専門の研究をする学生には難しい時代になった。

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著者プロフィール
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本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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