戸田工業(4100)が鳥取大学と共同研究を行っていた、ナトリウムイオン電池の成果がすごいことになっている。
世界初という発見もあるそうだ。発表を受けて、戸田工業の株価は一時上昇した。
今使われている充電池といえばスマホなどのリチウムイオン電池、ちょっと前のニッカド電池、車などの鉛電池だろうか。
メモリ効果がなくて軽いリチウムイオン電池は重宝されて、スマホやPCに搭載されているが、問題がある。
電解質が液体なので温度上昇によって膨張し、発煙、発火の例がある。ずいぶん前だがボーイング787が就航したころに発煙があり、原因はこれだった。
またリチウムイオン電池に必要なリチウムは偏った場所にあり、日本は高価なリチウムを買い続けなければならない。
こうした事情から、リチウムイン電池よりももっと安価に電気を蓄えられる電池が求められている。
戸田工業の発表はリチウムイオンに変わる可能性のある電池の発表だ。
リチウム電池でも負極は炭素材料を使うそうだが、より多くのナトリウムを吸着するため、酸化鉄を使う。しかし酸化鉄は使っていると凝集してしまうので、そうならないようにいろいろな金属と複合化させる研究をしたそうだ。
この発表は3月末に行われたため、それを受けた株価が大きく上げている。
600円ほどあげたが相場全体の雰囲気もあってか、いう間は発表前と比べて200円程度の上げ幅だ。
この方式が量産に向いており、ライバルがいなければテンバガーも夢ではない。いいと判断したら買うべきだろう。
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