また三菱UFJ銀行の不祥事だ。元行員がお客様から4,000万円をだまし取ったという。詳細を見ていこう。
三菱URJ銀行 元行員 4000万円だまし取る 出典:日経
三菱UFJ銀行は23日、新潟支店の元行員が顧客の現金3984万円を詐取していたと発表した。2007年6月から16年9月まで顧客1人に店舗外で架空の金融商品を勧め、複数回にわたって現金を詐取していた。20年7月には支店名の押し切り印で偽造した預かり証書を渡し、正規品と装っていたという。同行は4月末に被害者へ補償金を支払ったとしている。
昨年は貸金庫のお客様のお金などを勝手に売却した行員が逮捕された。三菱UFJ銀行は決算発表の場で陳謝している。
悪質な事件だ。なぜ銀行はこの行動を見過ごしたのだろう?
不正が発生するのは、権限が1人に集中している場所が多い。複数人で権限を分散している場合はお互いが牽制して不正は発生しにくい。
貸金庫のときも、合鍵を管理している人間がほぼ1人であったので、持ち出し放題になっていた。三菱UFJ銀行は合鍵の管理を各支店ではなく本部で行うこととして、現場の担当者が勝手に使えないように権限を分散した。
今回の事件は偽の預かり証を作ってお客様に渡したという。そこに押す銀行のハンコは偽造したのだろうか?もし本物なら、元行員が自由に使うことができたのだろう。
実際には受け取っていたお客様からの代金を着服してしまうとしても、架空の商品なら支店では発覚は難しいだろう。
お客様が怪しいと思ったら、担当ではなく本部や窓口に連絡して確かめてもらう。高齢者ではそういう方法しかないのかな。
ネットを使えたら、WEB上で確認できるので、現役世代は引っかかりそうにない。弱者を狙う犯罪は許せないよな。
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