西友は紆余曲折の末にKKRの傘下で経営をしているが、KKRがいよいよ売却の健闘に入ったようだ。
売却先にはイオンとドンキホーテなど小売大手が名乗りを上げている。
日経によれば、USのファンドであるKKRが持つ西友を売却するようだ。
記事によれば、
株式売却に向けた入札手続きを始め、イオンやパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)など小売り大手に加えて投資ファンドも応札したもようだ。買収額は数千億円に上る可能性がある。KKRなどは2月をめどに最終的な売却先を決める。
イトートーカドーの売却先候補にKKRがある。KKRとしてはより収益が上がりそうなイトーヨーカドーに投資する資金をねん出するためにも、また程よく収益を得られそうな西友を売却して利益を確定するためにもこの時期に売ることを決めたのだろう。
昨今ない円安を背景に資金力を誇るUSのファンドが日本の企業を買いあさっている。そんな印象だ。
西友は名前の通り西武系列のスーパーマーケットとして始まり、コンビニのファミリーマートを始めたりもした。
西武グループの崩壊により、21世紀になってウォルマートに買われ、Every Day Low Priceを武器に安売りで販売を強化した。
毎月あるセゾンカードの日には消費税分安くなるので買いに行ったものだ。
その後、2021年にウォルマートが保有する株をKKRや楽天に売却し、楽天は西友と提携してネットスーパーを開始した。
しかしこの提携はあまりうまくいかなかったのだろう。ネットスーパーは継続しているものの楽天は保有する株をKKRに売却している。
このため現在の大株主はKKRとなった。
イトーヨーカドーと異なり、イオンは今でも出典に積極的だ。イトーヨーカドーが退店した千葉の建物を借りてイオンに換えるニュースがあった。
パート従業員を含めた賃上げを今年もするという。まだまだイケイケで進めている感じがする。
ドンキの方はどうだろう。ファミマとセットで売られたスーパーのユニーはその後ドンキを経営するパンパシフィックHDに売られ、ドンキに業態変更したりあるようだが、業績についてはあまり話を聞かない。よくも悪くもないのかな。
ドンキは都心の店に訪日外国人が押しかけたり、、ドンキ大好きなUSの歌手がCMに出たりと話題は事欠かない。ユニーと同じスーパーである西友を買っても都心のドンキとはシナジーは見込めないので、業態をドンキに換えていく方針なのかな。
どちらが買っても何らかの勝算があって手を上げているのだろう。2月の選定結果を待とう。
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