ちょっと前は東証1部上場のために使われていた間のある株主優待。1部に上場すると用済みのように株主優待をやめて個人投資家からしっぺ返しのように株価の下げを食らう企業があった。最近の株主優待は国内投資家への還元策として明確であり、新設あるいは強化する企業がちらほらとある。
キリン(2503)もそんな企業の1つで長期保有の株主に対して優遇するよう株主優待制度が変わる。変更は2024年12月末から。
キリンによれば、下図のように変更するそうだ。
これを2024年12月末の株主からは以下のように変える。
廃止クロス取引で優待品だけ狙う投資家を排除する目的か。
保有3年未満は現行制度からの改悪になる。
保有3年以上は優遇され、最大で今までの倍になる。また3,000株以上のランクが追加された。
自分は100株持っているので、今までは1,000円相当だったので缶ビール4本だった。
これが倍になればビール8本だ。うれしいな。
まず1年未満の保有の株主は株主優待はなくなる。クロス取引は排除される。
次に3年未満の株主は今まで改悪だ。しかし3年になれば優遇されるので、じっと我慢だ。今すぐ100株買えない人も買える数だけ買っておいて、積み立てのように増やしていけばいいだろう。100株は無理でも10株なら、という人ならそれを10回繰り返すだけだ。
変更により不利にならないよう、2024年1~9月末に100株以上購入した株主には、1年保有しているとみなして新制度の優待品が贈られる。しかしこれは今回限りだ。
また、12月末の時点で保有1年~3年未満の株主には移行措置として現行制度の優待品が贈られる。
アサヒGHD(2502)が株主優待をやめた一方でキリンは拡充している。企業によって方針が異なるわけだが、個人投資家としてはキリンを応援したくなる。
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