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【暗号資産】DMM Bitcoinの資産流出の原因が判明 北朝鮮の手口が明らかに

   
【暗号資産】DMM Bitcoinの資産流出の原因が判明 北朝鮮の手口が明らかに

5月に発生したDMM Bitcoinからの暗号資産の不正流出事件によって、DMM Bitcoinは廃業することになった。一方でその事件の原因を調査してきた警察が発表し、北朝鮮のサイバー攻撃によるものと判明したそうだ。

暗号資産の不正流出

前回の記事はこちら


3月までにDMM Bitcoinは廃業になる。

その一方で、事件の現認が究明されたそうだ。

DMM Bitcoin 原因調査 2412

DMM Bitcoin 原因調査 2412 出典:DMM Bitcoin

詳細は警察庁が発表したというので探してみた。

警察著の発表

警察庁 DMM Bitcoin 原因調査 2412

警察庁 DMM Bitcoin 原因調査 2412 出典:警察庁

警察庁によれば、

警察庁は、関東管区警察局サイバー特別捜査部及び警視庁による捜査・分析の結果を総合的に評価し、米国連邦捜査局(FBI)及び米国国防省サイバー犯罪センター(DC3)とともに、令和6年5月に北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループ「TraderTraitor」(トレイダートレイター)が、我が国の暗号資産関連事業者「株式会社DMM Bitcoin」から約482億円相当の暗号資産を窃取したことを特定し、合同で文書を公表しました。

こんなに大掛かりで調査していたことは知らなかった。以前のマウントゴッドで発生した資金流出の際もあったのかなぁ。

⚫ 令和6年3月下旬、TraderTraitor は、LinkedIn 上で、リクルーターになりすまし、日本に所在す
る企業向け暗号資産ウォレットソフトウェア会社「株式会社 Ginco」(以下「Ginco」という。)の従
業員に接触しました。同サイバー攻撃グループは、Ginco のウォレット管理システムへのアク
セス権を保有する従業員に、GitHub 上に保管された採用前試験を装った悪意ある Python ス
クリプトへの URL を送付しました。被害者は、この Python コードを自身の GitHub ページにコ
ピーし、その後、侵害されました。

スカウトに成りすまして、Gincoのエンジニアに接触し、そこから侵入したということだ。メールを安易にクリックして感染する、という典型例だ。

⚫ 令和6年5月中旬以降、TraderTraitor は、侵害を受けた従業員になりすますためにセッション
クッキーの情報を悪用し、Ginco の暗号化されていない通信システムへのアクセスに成功しま
した。同月下旬、同サイバー攻撃グループは、同アクセスを利用して、DMM 従業員による正
規取引のリクエストを改ざんしたものと認められます。その結果、4,502.9BTC(攻撃当時約 482
億円相当)が喪失しました。最終的に、窃取された資産は TraderTraitor が管理するウォレット
に移動されました。

処理を要求するメッセージを偽装するのは相当大変な作業と思うが、それをするために膨大な人と時間をつぎ込んでも得られる482億円なら問題ないということだろう。

こういうことを独立国家がやってしまうと、他国から苦情を言うにも直接言うか国連の場でいうくらいしかなさそうだ。どちらも北朝鮮が聞くとは思えない。
北朝鮮からのトラフィックを規制すればよさそうだが、もちろんそれも偽装してくるだろう。
となると、エンジニアが使うメールなどインターネットにつながるPCと、システム開発に使うPCを分けて、両者をつなぐネットワークを物理的に遮断するしかない。現実的な方法と思えないが、有効な手段はほかにないだろう。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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