三菱UFJ銀行が2つサービスの縮小を発表した。
まずはこちら。振込手数料を値上げするそうだ。2023年10月2日以降に適用される。
個人に限ると、窓口で他行に3万円未満の振り込みを行う場合、現状は594円の手数料だが、990円になる。
三菱UFJ銀行の同じ支店内の口座であっても、3万円未満なら現状は330円の手数料だが、880円になる。
お年寄りは窓口で振り込むことがあ多いので影響がありそうだ。
一方でATMでの振り込みは、口座からの振り込みであれば他行に3万円未満なら209円だが275円になる。
三菱UFJ銀行の同じ支店内の口座であっても、3万円未満なら現状は0円の手数料だが、110円になる。
無料が有料になるのは痛い。
そしてネットバンキングについては、据え置きだ。他行あて3万円未満が154円のまま。
窓口と比べると990円に対し154円。実に6倍の差だ。
これの背景は銀行の発表によればキャッシュレス経済が進んでいるので現金を使う振り込みは重要度が下がったということだ。
他にも人件費の高騰や現金の管理費用が考えられる。
現在24時間でATMを営業させている拠点を徐々に減らし、基本的には朝6時~夜中0時までの18時間に短縮する。
具体的なATMの営業時間が書かれた一覧が掲載されている。
例えば、御茶ノ水駅前のATMコーナーは今は24時間営業だが、変更後は朝6時~夜中0時までとなる。
この変更により影響を受ける人は少ないだろうし、コンビニATMに行けば手数料がかかるものの現金を引き出すことはできる。
変更は8月以降。秋以降は24時間営業のATMは無くなる。
窓口が必要な店舗は各行共通の問題としてどんどん減らしていくだろう。
ATMにしても三菱UFJはすでに三井住友と提携して減らしている。今後も店舗もATMも減らしていき、経費を減らすのだろう。
減らしていかないと、DXで先行する海外の銀行に対抗できない。そういう思いが強いのだろう。
今回の措置はほかのメガバンクも追従すると思う。地方銀行は追従するか、差別化のためにあえて逆行するか。
どっちにしても銀行員が人もうらやむ職業という時代は終わったようだ。これからも厳しい時代が続きそうだ。
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