IT業界の再編が続くのだろうか。ネットワン、ラックがTOBにより子会社になろうとしている。どちらも友好的な買収のようだ。
通信、セキュリティなどITインフラ構築を行うネットワンに対し、ITベンダ大手のSCSKがTOBを開始した。1株4,500円で買い付ける。
SCSKは住友商事系で売上高でいえばTOBで話題の富士ソフトよりも上だ。ネットワンは富士ソフトよりも下であり、両者を合わせると富士通、NEC、NTTデータ、日立といった大手のすぐ下に順位を進めることになる。つまり準大手の筆頭を争う立場になりそうだ。
日経によれば、SCSKは3,500億円を投じて全株取得を行い、2026年4月に両社が合併することも検討するそうだ。
ネットワンの経営陣はTOBを歓迎し、投資家に推奨している。発表の翌日は株価は買い付け価格にサヤ寄せするように900円余り上昇。買い付けは12月18日まで。
11月8日の終値は4,521円。
セキュリティサービスとシステム構築が主力のITベンダであるラックは、サイバー攻撃の監視に定評があるそうだ。自分もたまに名前を聞く。
すでにKDDIや野村総研と資本提携しているのだが、KDDIが子会社化を目指してTOBを開始予定と発表した。
KDDIは1株1,160円で買い付ける。
ラックが得意なセキュリティ分野は難しい事業領域で、まだまだ成長余地がある。さらに提供できるITベンダが少ない。このためKDDIがラックを取り込み、セキュリティ分野に注力していくのだろう。
TOB発表を受けて株価は150円弱上がるもまだ買い付け価格には至ってないので月曜も上がるだろう。11月8日の終値は896円。
開始していないので期限はまだ不明。11月下旬に開始するそうなので、早くて年末、もしかしたら年明けまで買い付けるのだろう。
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