驚いた。7&i HD(3382)くらいのまずまず好調な会社に対して買収提案があるとは。
カナダのコンビニ大手からの買収提案を受け、8月19日は大きく上げ、20日はその反動で下げた。
カナダでコンビニなどを経営するアリマンタシォン・クシュタールが7&i HDに対して、法的拘束力のない買収の打診をしたそうだ。
日経で速報が出て、自分は夕方知った。
7&i HDは社外取締役で構成する特別委員会を立ち上げ検討中だそうだ。ロイターが報じている。
どうしてこんなことが起きたのだろう。7&i HDは国内のコンビニが伸び悩み、イトーヨーカドーはスピンアウトの方針だ。一方で海外のコンビニ事業は絶好調だ。
そんな企業に対してカナダの企業が買収提案とは??
ロイターによれば、
セブン&アイの2024年2月期の売上高は11兆4717億円、アリマンタシォンの24年4月期は692億米ドル(約10兆円)とほぼ同額。
7&i HDはUSのコンビニ事業を手中に収めている。カナダの会社が7&i HDを狙うとしたら、USのコンビニ事業が欲しいのだろう。
一方、時価総額はセブン&アイが約4兆5000億円、アリマンタシォンが796億カナダドル(約8兆5000億円)と倍近い差がある。
上述のように7&i HDの国内事業がいまいちなため、春先から株価は下がっている。為替もあるため、このように倍近い時価総額の差になったのだろう。
一方で20日は大きく下げた。SBI証券によれば、
提案の詳細に加え、セブン&アイHD側の方針も決まっておらず「期待感はあるが、冷静に考えたら大規模買収が成立するかには不透明感があるという反応だろう」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれる。
確かに、提案の内容がわからないし、そもそも独禁法は関係ないのかな。アリマンタシォン・クシュタールは時価総額の半分とはいえ、資金を用意できるのだろうか。
19日は熱狂で上げたものの、元の価額に戻ったということのようだ。
提案内容が明らかになるなど、進展がなければ株価の上昇はもう期待できないだろうな。
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